生きているだけでいい。   大丈夫。

大好きだった父との時間をこれからもっと取り戻すはずだったのに、突然訪れた別れ。いつか、私の人生もなんとかなったよ、と空に向かって乾杯したい。その日まで続けたいブログです。

欲なんて最初からない

私はオセロの角が取れていないから、とよく思っていた。

いつひっくり返されるかわからない。

安心できる時は絶対こない。

最悪にならないように、ずっと頑張り続けなければいけない。


あーあ。

もう全部一色にしてもらって
ゆっくりしたい。

欲なんて、人生の最初からないんだから。



オセロは、角を1つも取っていなくても勝つことがあると知って驚いた。

わざと相手に角を取らせることもあるらしい。



勝ちたいなんて全然思っていない。

ほんとに、ゆっくりしたい。

No.90 物が買えない

捨てることはできるけれど、買うことができないと気づいた。


考えればわかることなのに、やっぱりバカだなぁと思う。


自分のために何か選んだり買ったりなんて、できるわけがない。

食べ物ならまだしも、服や持ち物なんて。



ずっと夫がお弁当を買って来てくれていたけれど、今日は私が仕事帰りに買うことになっていた。

営業を再開したデパ地下に寄る。


みんな大変だったんだなぁ。


さぁこれからどんどん普通の生活に戻るよ。

声を合わせてそう言ってるみたい。


それが伝わってきて、ジーンとして、私も応援してる、と思う。


でも、なかなか食べたい物が見つからない。

ぐるぐる回って、ぼーっとしてると邪魔だなと思って、出口に近いコーナーに行った。


200円引きのシールが貼られているお弁当を若いお兄さんに渡す。


すると、本当はまだなんですけど3割引きにします、と。


どうしてこういう時すぐに、
えー?ありがとーじゃあもう1つ買います
と言えないんだろう。


なんだか励まされているようで、家に帰ってから涙が出てきた。

お兄さん、ありがとう。


危ない危ない。
泣いてはいけないんだった。

近々食べ物以外も買えますように。



自分を責めていると、自分を満たすことはどうでもよくなる。

責め続けていると、自分を満たすことは許せなくなる。


なるほどな…と納得してしまった。

記憶を上書き

少し前に次男と一緒にYouTubeで観ていたローランドという人について、その後、白と黒の服ばっかりずらーっと綺麗に並んでたよね、と話していると、横から長男に、それ、ガクトやろ、と言われた。


確かにガクトという人の豪邸もYouTubeで観せてもらったけれど、私の記憶の中では、ローランドさんが白と黒のたくさんの服を見せてくれていた。


やっぱり私の記憶力はかなりヤバいことになっている。


でもなぜかホッとする自分もいた。


脳細胞はほとんど生まれ変わらないと聞いたこともあるけれど、私のこの程度の記憶なら、上書き保存できるんじゃないか。


記憶を書き替えられるなら、父には申し訳ないけれど、それで少し楽になりたい。


後悔も自責感も悲しみも、私のかけがえのない大切な気持ち。


だからとりあえず、全部一緒に箱に入れて置いておけばどうかな、と思う。

目に映る物を

少しでも何かを進めなければと思う。

新しい人になって生きていくしかないのだから。


緊張して、不安で、脳が萎縮しているかのような自分。

そうじゃない人もいることを、長い間知らなかった。


そんな今までの自分がくっついてくる物をできる限り捨てる。


悲しい記憶を消すことはできないけれど、
その悲しみと繋がってしまう物が意外と多いので、それも捨てる。


目に映る物をどんどん変えていけば、もしかしたら、緊張や不安や悲しさに一旦遠くへ行ってもらえるんじゃないかな。

その間に何か変わるかもしれない。


物は大切にしないといけないけれど、許されると思う。

バチなんて当たらない。


給付金10万円も入ることだし、経済を回すことにもなるし、できるだけ持ち物を入れ換えよう。


LINEスタンプを見て、新しいスタンプにしたいな、から始まった流れ。

明るいから、いいと思う。

私は大丈夫です

私は大丈夫です、と母からLINEが来ていた。

もう4週間も経っている。


うん、大丈夫やろね、と思っていた。


母がどんな人か決定的にわかったのが、父の入院後だったなんて。


私は、一生懸命育ててぐれたことに本当に感謝している。

だからもう、ありがとうね、だけしか伝えないことに決めた。


私がはるか昔に本当はしてほしかったことなんて、もう大したことないし、結局は、母の能力と私の能力で出来上がった物語だから。


私が母より21才も年下だったから物語を変える力がなかっただけで、母の一生懸命さには、誰も何も言えない。


ありがとうだけにして、これから、母の中にある父のことを聴いてみてもいいかな、と思い始めている。

久々のLINEスタンプ

久々にLINEスタンプを使った。

とても懐かしい感じがした。


でも、このスタンプを前回使った時は、今と全然違う気持ちだったんだろうな。

この日に戻ってほしい、この日なら間に合うのに、とまた思い始めた。



悲しい気持ちで景色を見ると、次にその景色を見た時には悲しい気持ちがよみがえる。

それと似ている。


前回たぶん明るい気分になりたくて使ったスタンプ。それを見ると、明るい気分になりたい自分を感じてしまう。


浮かれてる自分が嫌
その後大変なことになるのに

でもこの時も精一杯だった
そんなにわるくない


新しい自分になって生きていくしかないのに、以前の自分がくっついてくる物は全部
辛い。


景色は見ないわけにいかないけれど
スタンプなら買い換えられるな、
と思った。

ラーメン屋の店長さん

私のことを心配してくれる次男のためだけでも、今日は楽しい気持ちでいようと思う。

また今日もラーメン屋行こうと誘われて、
今並んでいる。



先週も、次男が調べたラーメン屋さんに
夫も一緒に食べに行った。

きっと私にはあんまり値打ちがないだろうな
と思いながら。


行列のできるお店らしいけれど、外出自粛が解けたばかりだからかすいていた。


ラーメンはあっさりした醤油味、麺は細く
チャーシューが軟らかくて、とても美味しかった。


その日の夜、次男がYouTubeで一般人が歌を競う番組を観ていて、

この人めっちゃうまいやろ
ラーメン屋の店長やで

と言う。


確かにすごく上手。
次男は今までに何度も観ているらしい。


その時私は、その店長の黒いTシャツに、お昼に行ったラーメン屋さんの名前と同じ漢字を見つけた。住所も同じ。


すごい偶然やなぁ。

動画は何年も前のらしいけれど、店長さんなら変わってないかも。

でも二人とも、お店の人の顔が思い出せなかった。マスクもしてたし。


あんな美味しいラーメンをしょっちゅう食べられて、歌がこんなに上手。

幸せやろうね、と私が言ったと同時に、たぶん次男もそう思ったと思う。