2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
父がいないからできることはないか。いくら考えても遠くへ行けること位しか思い浮かばない。そんな気力が湧いてくるまでにできること、父を連想しないで済む、父が興味のないことを探そうと思う。 父は昔はよく本を読んでいたけれど、この数年はもう目が疲れ…
さすが。 転んでもただでは起きへんなぁ。どんな話の流れでかは忘れたけれど、何年か前に小学校からの友だちに言われた。 実際は起き上がる前にまた転ぶ感じだった。今も変わらないと思う。 今、苦しみの中で考えることは、父がいないからできることって何か…
世の中はそろそろ普通の日常を取り戻して、よかったね、と言う人も多いのだろうか。羨ましいなと思う。 マスクはみんなしなくなるのだろうか。マスクがこんなに楽になれる物だと知らなかった。 まず次男がそれに気付いて、マスクって緊張取れるわぁと言って…
先週は頭の中でドリカムの「ねぇ どうして」ばかりが繰り返されていた。 ドリカムのは、涙が出ちゃうんだろう、で、 私の場合は全然涙が出ないので、この歌が出てくるのは変なのだけど。変だなぁと思って気が緩む。 その調子、その調子、と父が言う。歌が大…
子どもが卒園の時に、写真と先生方のメッセージが貼られたカードを頂いた。 毎日楽しそうに幼稚園に通ってくれたのも先生方のお陰だなぁと心から感謝した。その中にあった担任の先生の「これからも笑顔を忘れずに」というメッセージ。 そうか。この子はこれ…
きれいな夕焼けが見える所に住みなさいね。 大学の時の先生が最後の授業で、何か言葉がほしいのでしょう、と微笑んで、この話と、一つの熟語を教えてくれた。あまり説明はなかったけれど、二つともずっと心の中にある。 東側のベランダから見える、夕焼けが…
千枚田の写真が目に入るだろうと思っていた。いつの季節もきれいだろうけれど、田植えや水を連想するこんな時季、日が長く、夕焼けをじっくり見たいこんな頃もきっと綺麗だろう。 雪景色の写真も見たことがある。 寂しいけれどなぜか温かい感じがした。人が…
世界中で一番好きな人を全くの自分のせいで死なせてしまった悲しみなんて、永遠に薄れることはない。わかってくれる人なんていない。 でも、あの時、それでも生きていくことに決めたのだから、書くこと以外にもそろそろ何かに心を向けなければ。 私は、形と…
父が遠くに行ってしまうのはもう避けられないとわかった時、絶対一緒に行けるのなら私も行きたい、と本当に思った。 でもそれは無理なことだわかる冷静さはあって、もう、一度はいなくなった自分だからどこにでも行ける、地球のどこかに全部忘れられる私の居…
悲しみを箱に入れて蓋をして生きていく、と決めてこのブログを始めた。かなり前のように思うけれど、まだ2週間と少し。 毎日、書いている間も、悲しみの渦に吸い込まれないよう気持ちをコントロールできた。 今はここまで、と。ここまでなら、と、一旦全部忘…
私が幼稚園に行っていた頃の、伯父(母の兄)と伯父のお嫁さんと母と私と弟とで、夜、横断歩道を渡る光景、を覚えている。 伯父は目が不自由で、私が手をつないでいた。 私のもう一方の手は母とつながれていたらしい。そこに、無免許、未成年の運転する車が…
父は料理以外の家事は何でもする人で、器用なので、家のあちこちを便利なように直したり作ったり、大工仕事もよくしていた。 でも、母には気に入らないことが多くて、もう!お父さんは!とよく言われていた。 父は散歩中も家のガレージにいても、よく人に声…
父は優しい言葉があふれる家庭を作りたかったんだろうな、と思う。 いつか、自分の母親のことを、子ども育てるような女の人と違うかったんちがう?と軽く話していた。 生まれて初めて見た人が安心できる相手ではなかったから、人に安心するのは難しくて、生…
長男がアマゾンで買った荷物が届いた。スマホ関連の物で、帰宅した長男が、ヨドバシで見たら1000円も安かった、これ返品しよかな、アマゾンは受け付けてくれるらしい、と言った。 配達してくれた人のことはどうなるの!?と、そんなにきつくはない言い方で返…
私が跳び箱を跳べたのは 20才の頃。大学の体育の授業で跳べた。 小学校の時、運動会の競技で跳び箱の上に尻餅をついたことを知った父が笑った。 もちろんバカにしたふうではなく。 跳び箱は、たぶんダメだろうなと思いながら跳ぶと、踏み切りも手を着く位置…
毒親という言葉が怖くて、いまだにその類いの本は読んでいない。全然違う内容だろうか。 自分のことがまぁまぁ納得できている母、あるいは、自分がどんな人間かまぁまぁわかっている母は、短所はあっても子どもにとってまぁまぁ良い母だと思う。 自分のこと…
そういえば父の病室で、なぜか急にバラの育て方をスマホで調べてみたことがあった。 とても素敵な「イングリッシュガーデン」を紹介してくれる人の写真を見て、幸せそう過ぎてぼんやりした。 実家には庭はないけれど屋上がある。うちのベランダにはまだスペ…
がんばれよ、オレ。就活で苦労しているようで、時々そう言って気合いを入れている次男が、不意打ちで、母さん、今までに死にたくなったことない? と聞いてきた。今日は冗談じゃない感じもした。 え?死にたいっていうよりは、もう、全部 …。もう全部やめた…
今年の1月に、約20年ぶりで叔母( 母の妹)に会った。 会いたいと思いながら、いつか、いつか、と行動に移せない相手は何人かいるけれど、その日はすんなり登録されていた番号にかけた。出ないので日をおいてまたかけると、重病なのかなと思ったほど低いし…
ちょうど3年くらい前、リフォームを進めている最中に、甲状腺がんが見つかった。 住みながら壁紙を替えてもらったので大変だったし、マンションの大規模補修も重なって、ベランダの外側の足場に人がいて気を遣ったりもしたけれど、外も中もきれいになるのは…
小学生の時に「写生」に行ったバラで有名な大きい公園がある。 まだ低学年だったと思う。私のことだから、頑張って一人でバスに乗って行ったのだろうか。 その時から一度も、車で近くを通ることはあっても中に入ったことはない。 先月、かすかな希望を胸に、…
今までに、誰かが亡くなられたと聞いて、おいくつだったのですか?と尋ねたことがきっとあったと思う。相手の話し方にもよるけれど、高齢だと、じゃあまあ… という声になっていたかもしれない。 でも今、それは全然違うと思い知らされている。 父はずっと、…
「天使の分け前」という映画を、6、7年前のG.Wに観た。あまり映画を観ないから憶えているのだろうか。 心に残る映画だった。 映画そのものも良かったけれど、高校生だった長男が一緒に観てくれたことが大きい。 毎日毎日部活で、休みなんてめったになかった…
今週のお題「会いたい人」家から歩いて行けるパンケーキのお店がある。もう6年が経つと思う。子どもが幼稚園時代、親子で仲良くしてくれて、卒園してからも何度か会っていたママ友。その友だちがそこを教えてくれて、一緒にパンケーキを食べた。 友だちは相…
リビングのテーブルは楕円形をしている。子どもたちのことも他のことも、解決もせず償いもできず、忘れることもできなくて、相変わらずもがいていたと思う。それでも山は越していたのかもしれない。 テーブルがかなり古くなっていて、これを替えれば、色んな…
今日は、母の日 だった。新聞にも、お母さん、感謝、ありがとう、等の文字が躍っていて、大勢の「お母さんへの感謝の言葉」が載っていた。 お母さんには感謝しないといけない。優しくて、励ましてくれて、味方でいてくれて、働いてくれて、生んでくれた、お…
父のことを考えないようにするために書いているのに、何かにつけて紐づいてしまう。音楽や旅行や食べ物や。 カレンダーやメモ帳や薬や。 釘やニスやゴミ袋や。 運動靴や帽子や日曜日や。思い巡らしても、目についても、父が目に浮かんでしまう。父のことをそ…
家から歩いて行けるパンケーキのお店がある。もう6年が経つと思う。子どもが幼稚園時代、親子で仲良くしてくれて、卒園してからも何度か会っていたママ友。その友だちがそこを教えてくれて、一緒にパンケーキを食べた。 友だちは相変わらず明るくて人懐っこ…
4月からの新しい仕事とは別に、3年ほど前から時々している夜間の仕事も続けている。関連があるので勉強になるし、何より、子育てが終わった後は、働き足りていない分をしっかり働かないといけない。 新卒で企業に勤めた後、結婚してしばらくは無職になり、徐…
いつか「知能」について勉強してみたいなと思う。 知能検査では社会的な能力がますます重要視されていくだろう、と何かで見た。世の中が変わるに従い、人に求められる能力も違ってくるはずだから、「知能」の定義みたいなのも変わって当然な気はする。できる…