お風呂はビールのために
恥ずかしい話かもしれないけれど、私はお風呂があまり好きではなくて、一年中大急ぎのシャワーにしている。
ゆっくり湯船に浸かることは滅多にない。
冬もそうなのでとても寒い。
もともと付いていた浴室暖房をようやく2、3年前から使うようになったけれど、予めスイッチを入れるのを忘れて暖まる前に出たりして、やっぱり寒い。
旅館に泊まったりするとお風呂がいくつもあって、それに次々に入って、朝もまた誘われて入ったりもするけれど、こなしてる、に近い。
誰もいない露天風呂は別だけど。
実は、私にとってお風呂は、清潔になるため、ビールを美味しく飲むため、だけのもの。
お風呂がリラックスタイムなんて、女性らしくて綺麗になれそうで羨ましいけれど、昔買った入浴剤もほとんどそのまま置いてある。
ゆったりしたかったんだろうな、とその時の自分が可哀想になる。
ゆったり寛ぐことは難しい。
ビールを飲んでいる時くらいしかそんな風にできないので、毎日飲んでしまう。
不安から解放されて一日を終えられる。
いつかカウンセリングの先生に、飲めてよかったです、と言われたことがあるのをしっかり覚えている。