白猫Uちゃん白犬Aちゃん
抱っこも嫌、膝の上にも乗ってくれない、怖がりの白猫Uちゃん。
耳とまぶたと鼻先がほんのりピンク色。
肉球もピンク色。
我が家のテーブルはUちゃんはOKなので、食事中、お皿と並んで U ちゃんが寝そべっていたりする。
たまに匂いを嗅ぐだけでめったに食べ物をなめたりはしない。
白犬のAちゃんは何でもバクバク食べるので、もちろんテーブルは禁止。
テーブルの上のUちゃんを見て、アイツだけまた何かもらってる、という目をする。
何もあげてないよ。
Aちゃんは散歩に行けるやん。
焦ってばかりの日々で、大事な物をなくしたり忘れたりしてきた。
こんな毎日をこれからも続けていたら、次は何をなくすのだろう。
父がいなくなった時、もう私にはなくすものはないと思った。
何もかも本当にどうでもよくなった。
だから、不安はあまり感じられなかった。
でも6週間が過ぎてまた不安になっている。まだなくす物があるんだろうか。
いつも黙って側にいてくれる、白猫のUちゃんと白犬のAちゃん。
保健所から来てくれて。
私は与えられてばかり。
絶対なくすもんか、と思う。