1つだけよかったと思えることがあった。
子どもに嫌われているということ。
最近は一緒にラーメンを食べに行ってくれたり、色々話をしてくれたりもするけれど、基本的にはもう何年か前に見限ってくれている。
あーよかった。
嫌われない方がもちろんよかったけれど、絶対に、私の影響大の人生を送らせるわけにはいかない。
だって私は安心感のある生き方なんて知らなかったんだから、とか、ロールモデルがなかったんだから、と苦し紛れに開き直ったりもするけれど、子どもにとってひどい母だったのは事実。
母親の能力をちゃんとわかって、自分の人生を生きてくれそうで、ほんとによかった。
間に合わない、間に合わない、といつも焦って私は生きているけれど、これだけはなんとか間に合ったんじゃないかな。
もういいって、と面倒くさそうにされながらも、自分の後悔やバカさを子どもに訴え続けた甲斐があった、と思う。