このマスクええわ
長男が新しいマスクをしていて、このマスク耳痛ならへんわ、ええわーと言って、耳ってすごいと思わへん? ちょうどマスクかけるようにできてる器官みたいやん、ほらこの形、と耳を触った。
私は最近特にだいたいのことを、どうでもいいわ、と思って過ごしているので、そやね、と言った。
そしたら、だってウサギや猫やったらマスクでけへんやん、と長男はまだ続ける。
そやね、とまた言うと、夫が横からメガネもやなーと嬉しそうにした。
ほんとに、どうでもいいな。
そのあと長男が、水が沸騰する温度が100℃の話をして、この耳やからこんなマスクができた、みたいな続きがあったのでそれは面白くて、あーその順番かぁ、と返した。
職場でも、抹茶味の○○、タピオカの○○、今の季節しかない和菓子の○○、食べたくてわざわざ昨日買いに行った○○、○○さんに教えてもらった○○…
幸せそうに話してくれる人たちがいて、
でも、どうでもいい、と内心思ってしまう。
この人の周りの人とか家族とかも幸せな気持ちになるんだろうなぁ、やっぱり私はダメだな、とまた落ちてしまった。
食べ物って、本当はとても幸せになれる物
のはずなのに。
こんなに何でもどうでもいいと思っていると、感受性が弱まっていくんじゃないか。
それは嫌だな、と思った。
そういえばこの頃マスクは買えるのに、私は使い捨てマスクを何回も洗って使っていた。
自分に心地いいこと、無理にでも探そうかなと思う。