蝉は太陽の申し子で幸せの象徴
お盆休み最後の日、次男は家にいたので夫と3人でラーメンを食べに行った。
みんなが私に、食べられる?と聞くのは普通になっていて、この頃それがわるくて、食べ切ろうと決めている。
人の食べ具合まで気にしながらだと、落ち着かないだろうから。
ただ、夫の、食べられる?は、違う味の方もちょっと食べたいな、という場合も多いからややこしい。
食いしん坊の夫。
羨ましいな、と時々思う。
帰りにアイスクリームを買いに寄ったお店の駐車場で、弱々しい蝉の声が聞こえた。
そういえば今日、家にいる時に蝉の声は聞こえたかな。
昨日ももしかして。
イソップ童話のアリとキリギリス、原作はキリギリスではなくセミだと知って、ますます親近感をもっていたのに。
この夏は思いきり蝉の声を聞きたい、イソップ童話をゆっくり読むのもいいな、と思ったりもしてたのに。
いなくなるものや終わってしまうものを追いかけてばかり、の私のわるいクセがまた始まった。
まぁいいか。
思うままでいいか。
この間、世界遺産のお寺を見に行った時、南フランスのグッズを売っているお店に入ると、なぜか蝉のマグネットが。
それで調べてみたんだった。
南フランスでは、蝉は、太陽の申し子、忍耐強さのシンボル、幸運の運び手、などと言われて幸せの象徴らしい。
ギリシア神話に出てくる蝉は、ヨーロッパのほとんどでは珍しい虫なので、知的なイメージをもたれたんじゃないか、という記事もあった。
中国では、復活、再生、永遠。
日本の儚いイメージとは違うんだな、と驚いた。
とにかく、もう少しの間元気な声を聞かせてほしい。