ウエズレーの国
やっと本棚の整理をした。
きれいにしたいとずっと思っていたので嬉しい。
読みたくて買ったのにそのままの本、もう一度読みたいから置いている本、諦めきれない各種参考書…。
ようやく手放すことを決めて分けたものの、捨てようかメルカリに出そうか、とまた迷う。
長男が来て、これ読むわ、と持って行ったり。
選手名鑑の何年も前のがあって、野球をしていた訳でもないのに野球にとても詳しい次男が見いったり。
別の場所に絵本もたくさんある。
ふと思い出した1冊の絵本を夫に捜して来てもらった。
「ウエズレーの国」
仲間はずれにされていた少年が、家の庭に自分だけの文明を創り、夏休みの自由研究にするという物語。
植物を育て、服を作り、遊びを考え出し、文字まで発明する。
近寄って来た子たちにも手伝わせてあげて、自分で考えたゲームでみんなで遊ぶ。
夏休みが終わり学校が始まった時には、友だちを従えて得意気な顔の少年の姿が。
懐かしいな、とめくった後、子どもたちも見つけて、あ、これ好きやった、と。
懐かしいなぁ。あの頃。
この絵本はもう自分たちで読んでいたと思うけれど。
怒ってばかりだった私でも、絵本はたくさん読んであげていたんだった。
少しはいい母親だった時があったのかも…。