生きているだけでいい。   大丈夫。

大好きだった父との時間をこれからもっと取り戻すはずだったのに、突然訪れた別れ。いつか、私の人生もなんとかなったよ、と空に向かって乾杯したい。その日まで続けたいブログです。

盛り合わせがわるいわけじゃない

f:id:kannpai:20200902194202j:plain次男の就活お疲れさま会をした。

行ったことのあるお寿司屋さんに決定。


食いしん坊の夫は、体重を気にせず思いきり食べようという魂胆で、朝も歩き、お店へも歩く、と言った。


ウォーキングとジムで約1年で14kg痩せたのは3年前くらいだろうか。


健康診断で体重のことより各種数値が素晴らしいとビックリされて、何をしたのか教えて、とインタビューを受けたことを夫は喜んでいた。


毎日、ひたすら歩き、ジムのランニングマシンで走っていた。
食事制限は一切なし。


通勤もバスや電車をやめて、朝に夜に休日はかなり遠くまで、平均で日に2万歩弱を歩いていた。

ジムはやめたけど今も同じ位歩いているらしい。



家族が揃うと、夫がすぐに盛り合わせ2人前といくつかの料理を頼んだ。


その時点で私は内心、どうして?だったけれど、その後子どもたちが好きなのを注文して満足そうだったので何も言わず。


みんなが美味しい美味しいと食べるのを見て、これってかなり幸せなことだなぁとしみじみ思った。


でも翌日、車の中で思い出し、どうしてもあの「とりあえず盛り合わせ」の文句を言いたくなった。


盛り合わせがわるいわけじゃない。
普段なら。
でも私にはもう、1回1回の外食が特別だった。


4人で一緒に外食ってあとどれだけできると思う?
なんで初めから全部好きなの注文させてあげないの?


早く出てくるし最初くらいいいかなと思って。


だってその分、自分がすごく好きなもの食べられなくなったわけよね?


ごめん。まぁ最初くらいいいかなと思って。


でもその分は、自分がすごく好きなもの食べられなかったよね?


ごめん。でも盛り合わせはほとんど僕が食べたよ。


そんなことない。
私は、全部自分がすごく好きなものでお腹いっぱいにさせてあげたかった。


ごめん。最初くらいいいかなと。


でもその分は…。


ごめん。



いつまで言うのか、と思いながら続けていた。


あの食事の時間が終わってしまったのが寂しくて、私は言い続けていたような気がする。