やけくそだから何かに出逢える
行きたくない行きたくない、が言える自分のことを思い返してしまった。
そんなことは人に言えなかったのに。
長く生きていると、どれだけ変わりたくても、どれだけ教えられることがあっても、変わるのは難しいけれど、変われそうな場合の1つ。
やけくそ。
もちろん今生きている家族は大事だけど、特に私が何もしなくても大丈夫。
かえって何もしない方がいいくらい。
だから、大事な人を失った今、もう失うものはない気持ち。
仕事で自分の能力のなさを感じても、相変わらず人とうまく話せなくても、もうそんなことではあまり悩まない。
そうか、じゃあそのうち辞めてまた他の仕事何か探そう、と思えたりする。
悲しみを抱えながら頑張ったんだし。それまでの人生も精一杯頑張ってきたんだし。
だから、自分の言動に責任はもちつつも、やけくそで過ごし、もし何か強い力がやって来たら、それに屈するだけ。
それでいいんじゃないかな。
父が私をどん底に落としてくれて、やけくそにさせてくれた。
もっと楽にやったらええんちゃうの、と空から言ってくれている気がする。
ほんと、中途半端はしんどかったなぁ。
一気に涼しくなってさらに悲しさが募りそうな季節だから、急がないと。
早く気持ちを向けられるものを見つけないと。
やけくそだから、きっと視野も選択肢も広がっている。
思いがけないものに出逢えるかもしれない。