夫にまで置いてきぼりにされるなんて
にゃにゃにゃにゃーん。
数日前、目覚まし時計が6時に鳴ると、長男が跳び起きてきた。
びっくりした。
それで起きた。
一部屋分以上離れていて、扉も閉まっていたのに。
社会人2年目の長男は、毎朝6時50分にiPhoneの目覚ましで起きて、7時過ぎに家を出ている。
大丈夫だからね、とあの頃の私に伝えたい。
長男は朝がとても苦手だった。
小中高と起きられなくて、でも、起こさないとそのうち学校に行かなくなるように思えて、怒りながらよく起こしていた。
いつだったか、友だちのお母さんに打ち明けると、みんな一緒、と言われて、それ以降誰にも相談しなかった。
大学生の頃からは気にならなくなったけれど、何か身体の病気だったのか、SOSだったのか、と今でも時々考えてしまう。
私にも原因があったのは間違いない。
でももう、済んだこと。
1時間半以上かかる通勤にも耐えて、難しい先輩にも耐えて、私にはわからない仕事の何かにも耐えて、頑張っている。
だからもう、私のせい、は終わっている。
通勤時間はイヤホンで何か聴く時間になって、苦痛ではなくなったらしい。
今は月額1800円の本の要約だとか。
簿記の勉強も始めたと言う。
転職に向けてなのかな。
転職は厳しそうだけど、きっと何とかなるよ。
何とかならなくても、そのうちどうにかなるよ。
いつもいつも幸せは無理でも、時々、あーやっぱりオレ幸せやなぁ、と思ってくれたらいいな。
そういえば、夕飯を思いっきり食べたいから毎日かなり歩いている夫は、イヤホンで本の朗読を聴いている。
たぶんこちらはタダ。
なんだか、悲しんでいるだけの自分が置いてきぼりのような気がしてきた。
夫にまで置いてきぼりにされるなんて。
くそぉー。