生きているだけでいい。   大丈夫。

大好きだった父との時間をこれからもっと取り戻すはずだったのに、突然訪れた別れ。いつか、私の人生もなんとかなったよ、と空に向かって乾杯したい。その日まで続けたいブログです。

ボタンを返したい

f:id:kannpai:20201012181024j:plainアンカーのランです。


今朝ハッと思い出して、一つのボタンをカバンに入れて家を出ました。


今日も同じ所に行くんだったような。

出勤後、勘違いだとわかったのですが。


先週の月曜、出張帰りにバス停に立っていた時のことです。


夏にはセミの声が聞こえた、高い木があるお寺の前です。


その日は8時前に出勤、出先の仕事は長引き、18時を過ぎていました。


疲れはもう限界にきていました。

バスを乗り間違えなかっただけマシです。


バス停では、整列している訳ではないけれど、早く来た人からなんとなく先にバスに乗り込む感じです。


前のバスを見送った後、自分が乗るバスがすぐに来ました。


それには一番に乗ってもいい私だったと思うのですが、後ろから突進して来た人がいます。


別に譲ってもよかったのだけど、疲れた頭と身体を急に切り換えられなかったのです。


その人と接触しながら、結局私が先にステップを上がりました。


その時、私のカバンの飾りのスパンコールがこすられたような感じが。


あーあ。
譲ればよかった。


スパンコール取れたんだろうなと思いながら目で追うと、見覚えのある人。


その人がバス停に来た時、黒いボタンのブレザーと短めのズボン、白い靴下に目がいったのでした。

黒いボタンが、あまり見かけない物だったから。


私が先に乗り込んだことは全然気にしていない感じで、先に降りて行きました。


家に帰って、カバンの中に光沢ある黒いボタンを見つけた時の後悔。


最初は、あんな無理するからよ、と思おうとしました。


ても、予備のボタンあるのかな、なかったらあのブレザー着られなくなる、困るだろうな、と思い始めて。


またあのバス停に行く予定はありますが、会える可能性なんてきっと低い。


それに、もし会えていたとしても、同じブレザーじゃないとその人だとわからない気がする。


バス会社か警察か。

早く連絡しないと、とは思うのですが。