アンカーのランです。
片方の手をお母さんとつないだまま地面にひっくり返って、大泣きしている子どもを見ました。
何があったのでしょうか。
離れた所で何人かが見ていたので、一人くらいはお母さんの側にいた方がいいかと近寄りました。
お母さんはとても困っていて、遊びたかったみたいだと。
でももう夕方だから遊べないと思い込んで泣き始めた、まだ遊べるよ、の声はもう届かなかった、と。
そして黙って、泣き声と、泣きながら時々何か訴えている声を、聴いていました。
思い出しても私が泣きそうになります。
お母さんの泣きたい気持ち。それから、子どもの気持ち。
おそらくこのお母さんは、人が見ていなくても怒らずに同じ対応だったのでしょう。
泣いてもいいよ。
気持ちが切り換わるまで待つよ。
泣いたらだめ、なんて言わなかったと思います。
私は幼い頃から、泣いたらだめ、と自分に言い聞かせて大人になりました。
なので、子どもには言ってはいけない、とぼんやりとはわかっていたはずですが、実際どうだったのか。
泣いたらだめ、と言わなかったとしても、共感の言葉をかけてはいなかったと思う。
それで泣かなくなった?
子どもが泣いて私を困らせた、ということがあまりなかった気がするのです。
私はどんな言葉を掛けていたのでしょう。
動画で観られるとしたら本当に怖いです。