アンカーのランです。
だいぶん前の休日のことを思い出しました。
その日も今日みたいにお天気でした。
熟睡できなかったようで朝どんよりしていると、次男が、今日は父さんと約束がある、と起きてきました。
夫はいつものようにどこかに行っていましたが、次男の顔があまり楽しそうではありません。
友だちの荷物を運ぶか何か手伝いに行くらしいですが、本当は次男は自分の運転で行きたかったのでした。
でも、うちの車に掛けているのは26才以上に適用される保険。
コンビニで入れる簡単な保険の締切は7日前で、気づいた日にはもう遅かった。
父親の運転ではちょっとカッコわるい。なんですぐ入れる保険ってないん?と腹が立ってくる。
でも手伝ってもらうから文句も言えない。
そっか。気持ちはわかる。
じゃあ今日はレンタカーにすればいいやん。
その分はまた倹約したらいいし、今日はもう、自分が気持ちよく手伝えること優先して切り換えたらどう?
私がしつこく勧めると、レンタカーかシェアカーの空きを調べ始めた次男。
長男も車種を確かめてくれたりしますが、どうしても次男は笑顔になりません。
お金?レンタカー代いくら?
今日は出してあげるからもう切り換えようよ。
せっかく手伝いに行くのにもったいないよ。
わかってるけど切り換えられへんねん。
高速代もかかんねんで。
そして次男は長男に聞きます。
みんなでレンタカー借りてどっか行ったらお金どうする?
レンタカー代やガソリン代や運転手お疲れさん代とか、全部割り勘せえへん?
そやな。するかな。
でも、何も考えへんヤツおるねんで。
言うたら割り勘になるけど。
でも出した方からは言いにくいわ。
そんな人は、出したくないって訳じゃなくて、すぐには気付かないらしいのです。
そっか。そういうことか。
お金のことはまだ言い慣れないんだ。
その日は結局、嫌な思いをしないように自分から、今日は父さんが全部出してくれるからいい、と最初に言ったそう。
これから次男は、たくさんの人と関わって、色々と葛藤して、練習して、一緒に成長していくのでしょう。
年を重ねても同じです。
練習が必要なこともあります。
私なんてこの歳で練習が必要なことだらけです。