生きているだけでいい。   大丈夫。

大好きだった父との時間をこれからもっと取り戻すはずだったのに、突然訪れた別れ。いつか、私の人生もなんとかなったよ、と空に向かって乾杯したい。その日まで続けたいブログです。

言いにくいレンタカー代

f:id:kannpai:20201206114139j:plainアンカーのランです。


だいぶん前の休日のことを思い出しました。


その日も今日みたいにお天気でした。


熟睡できなかったようで朝どんよりしていると、次男が、今日は父さんと約束がある、と起きてきました。


夫はいつものようにどこかに行っていましたが、次男の顔があまり楽しそうではありません。


友だちの荷物を運ぶか何か手伝いに行くらしいですが、本当は次男は自分の運転で行きたかったのでした。


でも、うちの車に掛けているのは26才以上に適用される保険。


コンビニで入れる簡単な保険の締切は7日前で、気づいた日にはもう遅かった。


父親の運転ではちょっとカッコわるい。なんですぐ入れる保険ってないん?と腹が立ってくる。

でも手伝ってもらうから文句も言えない。


そっか。気持ちはわかる。


じゃあ今日はレンタカーにすればいいやん。

その分はまた倹約したらいいし、今日はもう、自分が気持ちよく手伝えること優先して切り換えたらどう?


私がしつこく勧めると、レンタカーかシェアカーの空きを調べ始めた次男。


長男も車種を確かめてくれたりしますが、どうしても次男は笑顔になりません。


お金?レンタカー代いくら?

今日は出してあげるからもう切り換えようよ。

せっかく手伝いに行くのにもったいないよ。


わかってるけど切り換えられへんねん。

高速代もかかんねんで。


そして次男は長男に聞きます。


みんなでレンタカー借りてどっか行ったらお金どうする?

レンタカー代やガソリン代や運転手お疲れさん代とか、全部割り勘せえへん?


そやな。するかな。


でも、何も考えへんヤツおるねんで。
言うたら割り勘になるけど。
でも出した方からは言いにくいわ。


そんな人は、出したくないって訳じゃなくて、すぐには気付かないらしいのです。


そっか。そういうことか。

お金のことはまだ言い慣れないんだ。


その日は結局、嫌な思いをしないように自分から、今日は父さんが全部出してくれるからいい、と最初に言ったそう。


これから次男は、たくさんの人と関わって、色々と葛藤して、練習して、一緒に成長していくのでしょう。


年を重ねても同じです。

練習が必要なこともあります。

私なんてこの歳で練習が必要なことだらけです。