孤独のグルメがいい
アンカーのランです。
お正月に初めて観ました。何話もあるようです。
輸入雑貨商の主人公・井之頭五郎が、仕事の合間に立ち寄った店で食事をする様子を淡々と描く、異色のグルメドキュメンタリードラマです。
ひたすら主人公の食事シーンと心理描写が続くのですが、登場する店は全て実在だそうです。
たまたま見つけたお店で食べたいと思ったものを自由に食べる。
その至福の時間が描かれているのですが、主演の松重豊さんが本当に美味しそうに食事をされます。
気持ちのいい食べっぷり。
でもきれいな食べ方です。
お酒は飲まれません。
食べたいと思ったその料理を全身で真剣に味わって、心の底から美味しいって感動する。
それが伝わってきます。
グルメ番組は今まであまり観ませんでした。
それ一口食べてあとは残すんでしょ、と気になったりもするし、大食いみたいな番組はもっと思うところがあるから。
でも、「孤独のグルメ」は全然違うのです。
山の幸、海の幸、命って、こんなふうに喜びと共に有り難く頂いて、全身で幸せを感じるものなんだ、と思わせてくれます。
こんな大事なことを、子どもたちに充分には伝えられていません。私からは。
食いしん坊の遺伝子は持っていそうですが。
みんなで楽しく一緒に、じゃなくていいのです。
美味しいものを頂いて生きる。
私は生きている間にもう少しこの幸せを知っておきたい、と、そう思います。