新ゴボウがあったから
アンカーのランです。
ずっと料理ができていなかったのですが、そんなにハードルは高くはありませんでした。
一昨日の夜、ネコがベランダに出たがったので戸を開けると、新ゴボウが目に入りました。
冷蔵庫に入らない野菜を夫が置いているのです。
ただ包丁でしゅっしゅっと皮を削ぎ取るだけ。
そのくらいしようかな、とふと思って。
それを水にさらしてザクザク切って、冷凍室にあった五目厚揚げとフライパンで軽く焼いた鶏肉とで煮物にします。
あっという間でした。
美味しいものを作ろう、までは思えなくてもいいんだと気付きました。
誰のためとか、誰に食べさせてあげたかったとか、そんなこと考えずに無心で手を動かせばいいんだと。
後で食べてみると薄くてあまり美味しくはなかったですが、一品にはなっていました。
夫が帰って来たので、私がコンロの前にいること何か言うかなと思いましたが、普通に、ありがとう、でした。
野菜切る以上の料理はたぶん9ヶ月ぶりだけど、普通にありがとう?
そういうところです。
あ、ちょっとできるようになった?とかじゃなくて、一品作ってくれたし助かった、後は何を食べようかな、という感じ。
まぁいいです。
そういう人だからこの二十数年、一番助けてほしいことを助けてもらえなかった代わりに、破綻もしなかった。
子どもたちはどんな時もご飯の心配をしないですんだ。
「孤独のグルメ」を昨日もまた観ました。
自分のことを理解してもらい共感してもらうことと、美味しいものを食べること。
私には天と地ほどの差の価値だけれど、おんなじぐらいだと思ってる人がいるの?
夫を見ていて、井之頭五郎さんを観ていて、まさか、と思うのです。
もしかして、いるのかもしれない。
私は子どもたちにどんなご飯を作ってたのかな。
あまり思い出せないけど、意外とマシなものを作れていたならいいのに。