0110からの電話
アンカーのランです。
昨夜は、届いたお花のことで他の全ては吹き飛んでいました。
昨日のお昼休みに気づいた着信のことです。
3時間以上経っていました。
下4桁の数字を見て嫌な予感がし、調べました。
やっぱり警察。
関東のある都市。
誰?何があった?
家族や、母、弟の顔が思い浮かびます。
折り返して着信があったことを言って、ドキドキしながら待つと、間違えました、と。
声が出ないでいると、間違い電話です、とまた普通の声が。
たったの3、4分ですが、もう誰もなくしたくない、と心の中で叫びながら一人ひとりに聞いていました。
突然父がいなくなった家で母は一人なのに、私は目に入る全てが受け入れられない気がして、帰れていないのです。
秋にあった法事には勢いで行けましたが、それ以降はもう無理になって、忘れる以外に方法がなく今まで過ごして来ました。
なので真っ先に、母がどこか遠くに行きたいと考えたんだろうか、と思い、そして、電話でコロナが怖いと話していたのを思い出して、それを打ち消そうとしました。
今、父がいたなら、母が何をしても、もう何してんの、とあきれたような、でも優しい声でかばったと思います。
だから、私と母の関係なんてもうどうでもいい。
父と母の関係を、父の代わりに続ければいいんです。ただそれだけ。
できなければできないでいい。
そんなことを考えました。
警察からの間違い電話。
初めはひどいと思ったのですが、あってもよかったかもしれません。