こんな状況で″楽しい"…か
アンカーのランです。
今日は朝のトライアスロンのリレーから観ました。
お台場のセミなのか、我が家の近くのセミなのか、聞こえてくる鳴き声が気になりながらでした。
今日もマンガ「弱虫ペダル」の魅力を、セリフを中心にお伝えしたいと思います。
今回は第16巻より引用させて頂いています。
なので以下ネタバレ多くあります。
インターハイ2日目、坂道くんが田所先輩を引き続けている場面です。
ようやく得意な登りに入って思わず出たセリフがこれ。
田所さん‼
…
2人でのぼると楽しいですね
(田所さん)
ああ 楽しいよ
(でも、田所先輩の心の声はこうです)
こんな状況で″楽しい”…か
チームから離れて 追いつかなきゃいけないつうこの状況で
フツウは顔ゆがめて走るんだよ
チームの姿が遠くに見えた時には、田所先輩の目に涙があふれました。
(坂道くん)
田所さん 前の方に選手いますよ‼
ひょっとして総…
(田所先輩)
ああ見えてるよ
いいから前向いて走れよ
…
小野田… ありがとよ
オレは
この目でもう一度あのジャージを見られるとは思わなかった(こっそり涙をぬぐう田所先輩)
残り30㎞の土壇場でチーム6人が揃って、みんなが坂道くんを讃えます。
しみじみと坂道くんを見る今泉くんは。
小野田
あいつがチームに合流してから
沈んでたチームの雰囲気が
変わった…
6人揃った安心感か…
たった今 すごいことをやってのけたからか…
…
そういうのじゃないか
そうだ あいつは出会った時から
まわりの空気をかえちまうおかしなヤツなんだ
ここ、坂道くんのすごさと共に、今泉くんの成長が描かれていると思います。
”楽しい”に越したことはないけど、楽しくなくてもいいと思う。
悔しいとか、悲しいとか、どうして?とかでも。
正の感情じゃなくても、負の感情でも。
心が動くとそのうち漕ぎ出せるかもしれないし、見える景色が変わって、何か変わるかもしれません。
そして、楽しく漕げるようになるかもしれない。