すみませんではなくて、それはひどいですねがよかった
アンカーのランです。
キッチンのリフォーム中で、今日は流し台のディスポーザーという機器の取り付けに業者さんが1人来られました。
ところが、しばらくして夫に何かを、車に戻られたりどこかに電話をされたり、そしてまたしばらくして私にも話してこられました。
取り付けのために必要な部品がなく作業を終えられない。
工務店さんが機器だけを搬入、分業ですからその業者さんはわが家に直行だったわけです。
部品が一緒に置かれていないなんて信じられない、という感じでした。
持って来てくれるように頼んだけど今日は無理だと言われた、とのこと。
申し訳ないです、明日その部品がここに届けられるのでまた来ます、明日はいいですか?と聞かれ、私は、うちは大丈夫です、何度も来て頂いて本当にすみません、と答えました。
すると業者さんは、ボクは暇ですからいいんです、今いろんな物がコロナで入って来なくて仕事したくてもできないんですよ、と笑顔で。
あとで思いました。
その業者さんは、必要な部品を手配していないなどいい加減なことをされて、本当は今日きっちり仕上げたかったのに、という思いを私に伝えようとされたのです。
だから私の返事は、すみません、ではなくて、それはひどいですね、せっかくここまできれいにして下さってるのに、がよかったんだと後悔しました。
そういえばその業者さんは初日にも、スケジュールについて知らされていないことがあって困る、みたいな話を別のおとなしい職人さんにされていました。
それに、昨日、棚を取り付ける別の業者さんの作業が予定より時間がかかり、本当は昨日だった予定が1日延ばされて今日になっていたようでした。
のんきに、素晴らしい分業だなとか、みんな感じいい人だなとか、私は何もわかっていないのです。
それでも本当に、狭い場所で重い物を、大きい物を、ミリ単位での作業を、何人もの方がきれいに気持ちよくして下さいました。
全部、木目柄です。
リフォームを考えた時から決めていました。
複雑な思いもありますが、やっぱりすごく嬉しい…。