生きているだけでいい。   大丈夫。

大好きだった父との時間をこれからもっと取り戻すはずだったのに、突然訪れた別れ。いつか、私の人生もなんとかなったよ、と空に向かって乾杯したい。その日まで続けたいブログです。

時間の止まったこのシーンはとても愛おしい

f:id:kannpai:20211127213536j:plainアンカーのランです。


今日は珍しく長男とリビングでゆっくりしていました。

 

長男は朝から歯科の定期検診に行って、その後仕事関連のネット面接だったようです。

 

午前中に出掛ける用事あったら服も着替えてるし、その後もダラダラせえへんからいいわぁ。

 

歯科の帰りに、ムダ遣いしてしもた、とポケモンのグッズ付雑誌を買って来ていましたが、二人でちょっと驚きと嘆き。


というか、これあかんよね、と思わず私は口に出ます。


1冊はモンスターボールルカリオのシェラカップ付、もう1冊はピカチュウポッチャマLEDルームライト付。


長男は思い切って2つとも買ったわけですが、表紙は全く違うのに雑誌の中身は同じだったのです。


よく見ると、表紙にとても小さい文字で、…付録が異なります、誌面内容は同一です、と。

 

気を取り直して、小学生の頃やってたポケモンのリメイク版が出たとか言いながら、たぶん別のポケモンをしていました。

 

平日は本当に遅い帰りが続き、職種自体にも考えるところがあるような長男。


穏やかな表情でゲームをしているのを見るだけで少しほっとしました。

 

長男の彼女からもらっていた紅茶を飲んだり、読みたかった本を読んだり。


小野寺史宜さんの「ひと」です。

 

いつ誰に勧められたか忘れたのですが、買ってからまだ読めていませんでした。


二十歳の男性が主人公のようです。

こんなセリフがありました。

 

 

あんな衝撃に見舞われるのは人生に一度。あれを超えるものはない。勝手にそう思いこんでいた。ちがった。まだあったのだ。

 

 

生きているといろんなことが起こるのですね。


本当に起こるんだな、と心の底から思います。

 

だから私は昔からよく写真を撮っていたのかも。

 

この瞬間はかけがえのないもの、と無意識にいつも感じていたのかもしれないです。

 

怖いことが起こりそうだと思っていたわけではないでしょうが、時間の止まったこのシーンはとても愛おしい、このシーンも、このシーンも、と。 

そんな想いがあったと思います。