もっとお節介焼けばよかった
アンカーのランです。
昨年の秋から来ている職場の若いアルバイトさんが気になっていました。
とてもおとなしくて、おはようございますは言ってくれているらしいのに声は聞こえず、恥かし気なお辞儀だけ。
あまりの緊張ぶりに、何か話し掛けても困らせるだけかな、と躊躇してしまうのでした。
仕事でわからないことがあっても、なかなか聞けない様子です。
でも勇気を出して電話対応はしていました。一生懸命にメモを取りながら。
同じ職場といっても隣りの部署で、話すきっかけもほとんどなく、どんどん日が過ぎていました。
頑張ってるね。あそこは難しいでしょ。私にもあなたぐらいの年の子どもがいるのよ。
そのくらいは話したかな。
仕事では私とかぶらないのですが、今思えば無理やり「かぶる」ようにすればよかったです。
「お節介」焼けばよかった。
契約は今月末までだと知ってとても悔やまれます。
私っていつもこう。気づくのが遅い。
今日、帰りが同じくらいになったので、ロッカーの所で一緒になるようにタイミングを図りました。
大きな荷物を持っていたので、何か帰りにスポーツでも?と、ちょっと不自然ですが話し掛けると、恥ずかしそうに、でも答えてくれます。
今日、誕生日なので…
そのあとが聞こえません。いえ、言っていないのかも。
お誕生日に話しかけたなんて、なんていいタイミング。
彼女は、今日が25才のお誕生日だと教えてくれました。
嬉しくて舞い上がっていると、これから友人と食事をするとか、いつもはどの駅から歩いているとか、やっぱり話すのは苦手そうですが意外と話してくれます。
それから駅まで、私はなんとかこの職場がいい思い出になるよう、自信になるよう、「お節介」の言葉を探しました。
人と話すのもいいな、私も普通に話せた、とできればその数分で思ってほしくて。