アンカーのランです。
弟から連絡があり、長男の結婚祝いを持ってわが家に来てくれることになりました。
もう会うこともないかもしれない、と一時期は思っていたのです。
私の育った家族はもうどこにもいなくなってしまった。
悲しいですが、そう思っていました。
どうか幸せでいてほしい、と母と弟に対して祈る気持ちだけは強くありましたが。
さっき、弟は、60㎞の道をバイクで来てくれて、二人にお祝いを手渡してくれて、明日朝から仕事なのに一緒に夕飯を食べてくれました。
来てくれる前は、もうこれっきり会うことはないかもしれないと思っていたけど、もしかしたら姉として何かしてあげられる日が来るのかもしれないです。
父との悲しい数日を共に過ごしたのは弟。
思い出すのが辛くて避けたかっただけです。
今は先のことは考えられませんが、辛くなるのも助けてもらえる可能性があるのも、弟だけなんだと。
それだけはわかったのでした。
私が渡した大きなバウムクーヘンとおかきとカステラをバイクの前に引っ掛けて、帰って行く弟の後ろ姿。
不思議な感覚でした。