春は嫌いなのに嬉しいこともありました
アンカーのランです。
先週、もうその日でお別れとなる一人の少女と会いました。
出会ったのは一年半位前。
まだ小学生でしたが、大人びた様子に最初は私の方が緊張していたかもしれません。
なにしろわが家は男子ばかりです。
女の子ってどうだったっけ。
私自身の小中高時代はのんびりしていました。
世話を焼いてくれる友だちが多かったようにも思いますが、女子の人間関係がややこしいと感じた記憶はありません。
なので、女の子同士の人間関係の悩みなど話されたらわかってあげられるかな、と思いました。
でも彼女は、自分をしっかり持っていて、彼女のお母さんは彼女がとても尊敬しているのが当然だとわかる、優しくて温かくて賢くて、素敵な方でした。
何度も会う機会がありましたが、彼女の口から語られるのはいつも自分の好きなこと、やりたいこと、夢。
音楽や好きな人のことや将来の夢や大好きなディズニーランドのこと。
彼女もとても賢くて、それに加えて相手の気持ちをよく考えられるのが伝わってきます。
会うほどに、まだ小学生なのに相手の気持ちを考えすぎて疲れてしまわないかな、と少し心配になったりもしました。
最後の日は、涙を我慢していつも通りの彼女の笑顔を胸に刻み、もらった手紙は読めませんでした。
もう本当にいろんなことを辞めてもいいと思っていたのです。
でも、その手紙を読んで、こんな小さな人が書いてくれた手紙を読んで、応援してます、なんて書かせてしまって、私は一体何をしてるんだろう、と悲しくて嬉しくて。
春は嫌いなのに。
嬉しいこともありました。