生きているだけでいい。   大丈夫。

大好きだった父との時間をこれからもっと取り戻すはずだったのに、突然訪れた別れ。いつか、私の人生もなんとかなったよ、と空に向かって乾杯したい。その日まで続けたいブログです。

うわぁ オツベタテして

私が跳び箱を跳べたのは 20才の頃。

大学の体育の授業で跳べた。


小学校の時、運動会の競技で跳び箱の上に尻餅をついたことを知った父が笑った。
もちろんバカにしたふうではなく。


跳び箱は、たぶんダメだろうなと思いながら跳ぶと、踏み切りも手を着く位置も緊張のままに一瞬で終わってしまうのでうまくいかない。

跳べないのはカッコわるい、と思いながらだと余計に。


20才にもなると気が緩んでいたのだろう。

え? という感じだったと思う。


父にもたぶん報告した。


父は、私が高い所が苦手で子どもの頃怖がって「よつんばい」みたいになっているのを、遠くから「うわぁ、あのオツベタテ見てみ……」と言った。

決してバカにしたふうではなく。
温かい声で。


父は、運動神経が抜群だった。


また父のことを思い出してしまった…。