生きているだけでいい。   大丈夫。

大好きだった父との時間をこれからもっと取り戻すはずだったのに、突然訪れた別れ。いつか、私の人生もなんとかなったよ、と空に向かって乾杯したい。その日まで続けたいブログです。

カッコよくなろうとしたんじゃないかな

f:id:kannpai:20210712193009j:plainアンカーのランです。


今朝、今年初めてセミの声を聞きました。
ラインすると、長男は昨日すでに聞いたそうです。


出て来たね。光を浴びに。


昨年あんなに愛しく思ったセミたちは、みんなもういない。


助けてくれた、たくさんのセミたち。


横たわるセミを見る度に、行きたそうな所にと木陰を探したり、間に合わなかった時には可哀想とも一瞬思いました。人間の自分と勝手に比べて。


でもすぐに、そして今想うとやっぱり、輝いたね、カッコよかったよ、だったのです。


それぞれみんな違う。
自分のことでもよくわからない。自分以外の喜びや痛み、ましてや自分以外の一生なんてわかるはずもない。


だから、想像しかできません。
それぞれがその境遇で、持っている力で、カッコよくなろう、としたんじゃないかな、少なくともそんな時があったんじゃないかな、と。


そして実際、カッコよかったんだと思う。


たとえ頑張っていないように見えるセミでも、どんな生き物でも。


だから勝手だけど今年も、張り切って鳴くセミを見かけたら、カッコいいよ、と声を掛けると思う。
夏の終わりに優しく鳴くセミに会えたら、カッコよかったよ、と静かに言うと思う。


私に言われても嬉しくないだろうけど。
失礼だけど、言葉足らずだけど、敬意以上のものです。