生きているだけでいい。   大丈夫。

大好きだった父との時間をこれからもっと取り戻すはずだったのに、突然訪れた別れ。いつか、私の人生もなんとかなったよ、と空に向かって乾杯したい。その日まで続けたいブログです。

柑橘系のいい香りのお香

f:id:kannpai:20200724165356j:plain昨日は自分の物を買いに行こうと決めていた。

でもやはり億劫で、夫に聞くと靴がほしいと言うので一緒に出掛けることに。


久々に服なども見ようと思って、途中別れてデパート内を一人で歩いてみたけれど、結局何も買えなかった。


夫は、靴はなかったもののシャツで気に入った物を買えて満足な様子。


合流してから、私が自分の物をまた見始めると、夫は一時停止ボタンを押されたかのように、しかも、ボクは全く興味がありません的に突っ立っている。

これは昔からのこと。そして私はまた言ってしまう。

もうちょっと自然にいられへんの。


何があかんの、
この「休め」の姿勢?


夫の足元を見て、なるほど、そうかもな、と思いながら、もう服を買うのを諦めた。


でもどうしても何か一つ私も、と思って帰りにお香を買いに行った。


少し前に職場の人がくれた物と同じのがほしいな。


人からもらったという効果も合わさったのだろうけど、とても癒される香りだったから。


何種類も並んでいて見本もあって試してみたけれど、もらったのと同じ柑橘系のその香りが、やっぱり一番よかった。


20本入りで800円。

すぐになくなりそうなので同じのを2箱買おうとした時、お店の人が教えてくれた。


2箱買われるなら、お得なのがありますよ。在庫見てみますね。


ありました、とのことで、私は喜んでお礼を言った。


レジを打たれた後に言われた金額で、それが4000円だとわかる。


その前に金額を聞かない私も私だけど、お店の人が二人とも、何の疑いもなくこっちを買うべき、と思われているようなのが不思議。


お得なことを教えてあげた、という感じなので、もちろんそれをそのまま買ってお礼を言った。


40本で1600円。
120本で4000円。

確かにお得。


だけど、私に選ぶ余地はないということが、少し面白かった。


やっとできた買い物だから、嬉しかったから、そう思えた。

ねたましい気持ちを信じよう

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時間は確実に経ってくれる。
なんて力強い味方だろう。


この3ヶ月、どうでもいい、と呪文を唱えるように過ごしてきた。


私はもうなくすものなんかないのだから。
だからあなたのことなんてどうでもいいに決まってる。

何人もの人に心の中で。


そうしているうちに、足元がしっかりする日が増えて、人をねたむ気持ちまで復活してきた気がする。


生き生きと自分の道を進んでいるような人がねたましい。

勉強とか芸術とか何かに秀でている人がねたましい。



嫉妬は「自分にも届きそうだったのに」と思っている証拠。


本当なら私もその位置に立てたんじゃないか。いや、きっと立てたはず。


もしも子ども時代から「私は」があって、自由に心を動かせていたら。


もしも子ども時代から楽に人との関係を取れていたら。


もしも子ども時代からこの頑張りは無駄なものだとわかっていたら。


もしも、は考えるなとよく言われる。


でも、生まれた日からのことだから。
全く自分では選べなかったんだから。

それに気づけないのも仕方ないんだから。


もしも、をたくさん考える権利がある。


たくさん考えたら、考えても仕方ないということがまたわかって、そのうち前に進めるだろう。


そして、本当なら立てていたと思う位置を目指せばいい。


もしも子ども時代に戻れたら…


嫉妬は「自分にも届きそうだ」という証拠。


もう届かないだろうけれど、目指さないよりはいいと思う。

自分の人生を理解するって清々しい

f:id:kannpai:20200722190439j:plain最近、子どものことをこのブログによく書いていて、一瞬、自分の子育てが順調だったのかと錯覚することがある。


無意識のうちに、自分が楽なように解釈し直していることもあるんだろうな。


それに、どんどん忘れてもいる。


父のことがあって子育てについては一気に比重が小さくなった、というのもある。


でも、私が子どもの気持ちを大事にした子育てができなかった事実が変わるはずはない。

なので、これからも思い出す度に、後悔や罪悪感を抱くのだろう。


普通に家族と楽しい会話ができていても、いつ全てがなくなるかわからない不安。


しっかりした土台もない、鉄筋でもない、頑丈な木を使っているのでもない。

そんな材料は持っていなかったから、弱くて傷だらけの関係。修理も頑張ったんだけど。

すぐにどこからでもやっつけられそう。


人生の最初の儚い人間関係は、半世紀以上経ってもまだその影を落としていて、こうして大切な家族と一緒にいても不安でたまらないんだな、としみじみ思う。


でも、不思議と清々しさもある。


自分の人生を心から理解するって、哀しくて清々しいものなんだな…

またやってしまった

f:id:kannpai:20200721210110j:plainもう子どもに何かしてあげることもできなくなった代わりに、余計なこともしないで済むと思っていたのに。


またやってしまった。

こんな大事な場面で。


就職のことでまだ色々と迷っている次男と話をしていた。


私は元々の判断力の弱さに加えて今はさらに弱っていて、でも次男が明るくよくしゃべってくれるのが嬉しくて。

それでつい、迷っている一社の職種のことで、感想を言ってしまった。
よくわかりもしないのに。


文脈があっての一言だけど、そこだけを切り取ると偏見に近い。


心配だからと言ってしまったその一言が、次男の迷いに影響したらどうしよう。


母さんに何言われても何も変えへんから、と言ってても、もしかしたら。

決定打にはならなくても、いつまでも心に残ったらどうしよう。


どんなに弱っていても、大事な場面では瞬時に最適な言葉を出さないといけないなんて、
子育てはやっぱりいつまでも難しい。


昨日、きっと怒っていた次男は、友だちと晩ご飯を食べて夜遅く帰って来た。


友だちが、親なんか全然わかってないから絶対無視しろよ、と言ってくれてたらいいな。

もうダメだという時に

f:id:kannpai:20200720195131j:plain今日は、朝一番から自分のミスなのかと思えることがあり、隣の人のキーボードをたたく音が怖かった。


単純なミスではなくて、結果的にそうなっただけかもしれないし、考え方の違いなのかもしれない。


でも、私に対して何か不満を持たれている感じは確かにする。


この間会った優しくてネアカなAちゃんのことを思い出して、大丈夫、自信をもって、と自分に言い聞かせた。


Aちゃんはとても能力のある人で、数か月とはいえ私の書いた記録を読んでくれていて、それで私のことを認めてくれていた。


大丈夫。もしミスなんだったら、謝って教えてもらえばいい。


午後は外勤で直帰だったので隣の人とはそのまま会えず、色々と考えてしまったけれど、Aちゃんのお陰で助かった。


今までもきっと、よくは思い出せないけれど、もうダメだという時に誰かが現れて、引っ張り上げてくれたんだと思う。



ところで、私は誰かの心の中に現れて助けてあげたことがあるんだろうか。


私が、尊敬していたこと、すごいなぁと思っていたこと、大好きだったことが、相手にしっかり伝わっていたらいいな。


もうダメだという時に、私ではそれほど力になれないだろうけど、それでも、思い出してもらえたら嬉しいなと思う。

だいたいきれいな部屋

f:id:kannpai:20200719100919j:plain
本の好きな長男は、昔からよく、自分が読んで良かった本を私にも勧めてくれた。


最近も持って来てくれるので、読めないだろうなとは思いながら受け取って置いている。


今一番好きなのは橘玲かな。

金融のことオレには難しいけど。

直接書いたらバッシングされることは、小説の中で書いたりしてる。


そうか。それで少し前から投資信託とか株とかの話をし始めたんだな。


もう社会人だから自分のお金ですることだし、そもそも私にはわからないし、と思っていた。



パレートの法則って知ってる? 80点までやったら20%の時間で取れるねんで。


と、その長男がさっき出掛ける前に言った。

早く片付けてきれいな部屋で本読みたいな、とまた同じことを言っている私に。


だいたいの片付けでよかったら、隅々まできれいにする時間の20%でできる、と。


なんかこれが妙に響いた。


もしかしたら今日、だいたいきれいな部屋、にできるかもしれない。

ふるさと納税は大変そう

f:id:kannpai:20200718141136j:plain長男がふるさと納税の書類を作っている。


申し込みはネットですでに終わっていて、これはおそらく納税しましたよの申告書。


確定申告をしないなら5ヶ所までで、順次届いていた書類を、一気に作成しているとのこと。

こんなにマメな子だとは知らなかった。


説明文の文字が小さ過ぎるらしい。

法律か条例かの一文をコピペしてるみたいで難しいらしい。

送り返す書類が元の折り方では返信用封筒に入らなくて、折り直している。

1ヶ所は返信用封筒が入っていなかった。

え?ここはオレが切手買ってはんの?

封筒ある?

1時間以上もかかった。

あほらしい。一刻も早くネットで完結できるようにしてほしいわ。

でもこれ、住んでるとこに入る税金がその分減るねんで。


色々言いながら、母さんもふるさと納税やったら? と勧めてくれた。


なんだか複雑な気持ちになる。


そして、以前は、やることリストを作って、少しずつでも済ませていたのを思い出した。


この間は投資信託のロボット版のようなのを手続きしてもらったのに、私はそのままにしている。


何もできてないな、と思い始めたので、やっぱり「やることリスト」は作らないことにした。


今日は、昨日会った人が教えてくれた本をネットで捜してみよう。


今度は一緒に飲みましょう、とLINEをもらって、優しくて繊細で魅力的なその人にまた会える楽しみができた。


何もかもどうでもいいと思ってきたけれど、
また会って話をしたいな、と心がゆっくり動いている感じがする。