友だちが逃げ道も作ってくれて
お昼に家族でラーメンを食べに行った。
メルカリで買ったブラウスが直前に届いたので、それを着て。
人気店のようで、お店の人が順番に呼びに来てくれるまで、車内で30分くらい待った。
なぜかこの頃、子どもたちも一緒に行動してくれる。
この家族で過ごすのも来春までだから、それで最後にできるだけ、と思ってくれてるのかな。
父のことがなければ、子どもたちが家を出るのはとても大きな出来事で、毎日寂しくて仕方なかったかもしれない。
でも、寂しさはボンヤリとしかない。
そういえば昨日、友だちに話していた。
人生は一回だし、この土地に未練もないし、やりたいことが見つかったらどこにでも行きたい。
日本じゃなくても。
調子に乗った感もあるけれど、本心に近いと思う。
欲しいものも特にないから、これからもっとお金貯められると思うし。
そしたらそれ全部持って。
子どもたちはもう自立してくれるからね。
友だちの前で私はどんどん大きくなっていた。
こんなに長い間好きなこともなかった私が、お金だけ抱えてどこに行くんだろう。
この年齢で何ができるんだろう。
でも、どこかで自分の人生を生きないといけない。
出来ることや好きなことを見つけないといけない。
遠くに行かんといてよ。
寂しいから。
そう言ってくれた。
だから私は、どこにも行けずにずっとここにいるのでもいい。
友だちが寂しがるから。
逃げ道も作ってくれているから、私はとにかく楽に生きればいいんだと思う。