とっさに知らん顔
アンカーのランです。
今日は夕方からの仕事でしたが、次男の友だちが3人来てくれたので、気兼ねのないようにと早く家を出ました。
お店で本や文具を見たりして時間をつぶしていましたが、何回も何回も時計を見ました。
時間を見間違えていて仕事に遅刻したらどうしよう。そんなこと絶対にあってはいけない。
一度くらいなら、すみません、と深く謝って済むことだと思うのに。
最低限の片付けをしてからと思って、予定より遅れて家を出ると、マンションの玄関で次男と友だちにはち合わせてしまいました。
駅近くのマクドナルドで待ち合わせ、一人は遅れる連絡が来たと言っていたので、次男が言う時間よりはかなり後になるだろうと思っていたのです。
マンションの玄関で4人と出会った時、私はなぜか急に知らん顔で通り過ぎようとしました。
すると次男が笑顔で、母さん、と言い、でも友だちは、私がみんなの方を見ないのでわからず、また次男がニコニコして友だちに、母さん、と教えました。
私は、知らん顔したことが恥ずかしくなりました。
ゆっくりして行ってね。
片づいてないですが。
次男が、ゼミの、と言ったので、いつもお世話になってます、と何とか母親らしくなれて別れたのですが。
どうしてとっさに知らん顔しようとしたのか、です。
若くないし、きれいじゃないし、おしゃれじゃないし、次男が恥ずかしく思わないかな、と、きっと瞬間にそう思ったのです。
この間次男に、母さんは自分のことが一番なん?と言われて、自分が一番大事なのかなと情けなくなったけど、少し違った。
自分の存在の確認なんじゃないかと思います。
こんな母だけど、母でいい?と。
だからニコニコして友だちに紹介してくれてとても嬉しかった。
自分の輪郭をラインマーカーでなぞってもらえているような、そんな嬉しさもありました。