人助けではなく虫助け
アンカーのランです。
今朝、この夏初めてセミの鳴き声を聞きました。
数週間前に、ジ、と一声聞こえた気がしたのですが、平年とは大きく違う気候に、生まれたけど生きられなかったのか。それとも空耳かです。
今朝のはしっかりとした鳴き声でした。
これからいよいよ忙しくなります。
人助けではなく虫助けに。
今日も、仕事帰りにちょうど足元にトンボを見つけました。
たまたま下を見ましたが、そうでなければ踏んでいたかもしれません。
水分のある草木を探せなかったのか、疲れて休んでいただけなのか、弱い個体なのか。
一旦は通り過ぎましたが、戻りながら周りに人がいないのを確かめ、日傘でそっと触ってみました。
ふわっと舞い上がった後は見失いましたが、おそらく大丈夫でしょう。
この夏もこういう場面に何度遭遇するんだろう。
助けられた時はいいけど、無理な時は苦しくてたまらないのです。
私が心優しい人だと言いたい訳では全然ないです。
普通に自分を肯定できて、普通のエネルギーを持って生きているなら、こういうことはそんなに気にならないらしいので。
まぁそれならそれで虫が何匹か助かるんだからいいですが。
職場で、どうやってどんな虫を退治したとか、どんなに嫌いとか、それを聞くともうその人とは仕事以外では付き合いたくない、と思いますね。
譲れないのはそういうことです。もうそんな人生でいいです。
今年も、上を向いてしまってひっくり返れないセミに会う日が何日もあるでしょう。
暑さで間違ってか道端に止まる蝶やカマキリ、どこに行く途中なのかわからないカナブンを、安全な場所にハンカチで移動させる日も。
お願いだから落ちてないで飛んでいて。
できるだけ。
落ちるなら助けられる所にお願い、と思います。