美容師さんは全然そんなこと気にしていない
アンカーのランです。
大切な人の自分を大事にしない生き方に落ち込み、もう何もかもどうでもいいや、と思ったり、悔しさがこみ上げてきたり。
わかってくれる人がいないよ、とニャンコに話しかけていると、しばらくは優しい雰囲気でしみじみしていましたが、なぜか急に噛みつかれました。
シャーッと怒っています。そしてにらみつけられました。
いつもならもうそれで終わりですが、今日はその後でとびっきり可愛い声でニャオーと言ってじっと私を見つめていました。
絶対に何か私に伝えたいことがあったのです。
眠いのに構うな、とか。
さわるな、とか。
それとも、ネコ缶?
それでも私にわかるはずもなく、結局ニャンコは隣りの部屋に行きました。
誰かに期待なんてせず、何かを待ったりせず、とても潔いニャンコ。
伝わらなければさっさと諦めて次に進むだけです。
毛づくろいもしないといけないし、しっかり睡眠も取らなければ。
そうでないと、いざという時にあんなに正確で華麗なジャンプはできません。
さて、私は何を守ろうかと思います。
とりあえず、というのはいいですね。
私にもその能力があってよかったです。
とりあえず何か美味しいお菓子でも買おうかと思いましたが欲しいものはなく、いつもの美容室でアロマヘッドスパをお願いしました。
30分以上はかけて丁寧にしてくれたと思います。1500円で本当に夢心地。
美容師さん素手で申し訳ないな、こんなに気持ちいいのに気の利いたことも言えない私ってやっぱりダメだな、とか色々思いましたが、美容師さんは全然そんなこと気にしていないようでした。
鏡に映った私に向かってニッコリ。
どんなに私が助かったか、伝えられなくてもよかったのですね、きっと。
美容師さんは、リラックスした私の様子と鏡に映った私の目を見て感じ取ってくれたはずです。
それにしても、アロマヘッドスパとカットとブローをしてもらって鏡に映る私の幸せそうだったこと。
こんな幸せが私の毎日をつないでくれているんだなぁ、としみじみ思いました。