生きているだけでいい。   大丈夫。

大好きだった父との時間をこれからもっと取り戻すはずだったのに、突然訪れた別れ。いつか、私の人生もなんとかなったよ、と空に向かって乾杯したい。その日まで続けたいブログです。

No.10 本当は私が作りたい

自宅に戻って4日経った。

まだ身体はあまり動かなくて、ずっとスマホを触っている。

今まで子どもたちがスマホを見続けていることに、私はよく呆れていたけれど。

家族は、何もしないでスマホを触るだけの私を見ても、特に何も言わないで放っておいてくれている。

自分が何もしないのに夫が料理をするのが嫌で、近所でお弁当買って来てほしい、と頼む。
(コロナの影響で)お店つぶれないように協力しないと、と。


夫は以前からよく料理をしてくれていた。

手早くて、どんどん腕を上げて、子どもたちにも大好評。

とても有り難いけれど、本当は私が作って喜ばせたい、と複雑だった。


余計なことはしないで、美味しい食事と清潔な部屋だけを用意して笑顔で子どもたちを迎える母。

やり直せるなら、絶対そんな母になりたいなと思う。



子どもたちには私はどう見えているのだろう。

自分の父親を突然失っても涙も見せない母。