いなくなりたいなんて
がんばれよ、オレ。
就活で苦労しているようで、時々そう言って気合いを入れている次男が、不意打ちで、母さん、今までに死にたくなったことない?
と聞いてきた。
今日は冗談じゃない感じもした。
え?
死にたいっていうよりは、もう、全部 …。
もう全部やめたい、いなくなりたい、みたいな?
そう。
それはあるよ。
オレも。
え!?
母さん、いつが一番辛かった?
今。
就活で不安な毎日を過ごしている子どもに、正直に言わなければよかった。
いなくなりたい、消えたい、は、母に何かの事情があって、子どもが母と愛着を結べず不安な日々を生きて、疲れ果てた感覚…。
もしそんな感覚でいさせているのなら、母である私にはどんな事情があったというのか。
確かに賢くはなかったし、結局賢くなれなかった。
そこまでは自覚できているのだけれど。