子どもが卒園の時に、写真と先生方のメッセージが貼られたカードを頂いた。
毎日楽しそうに幼稚園に通ってくれたのも先生方のお陰だなぁと心から感謝した。
その中にあった担任の先生の「これからも笑顔を忘れずに」というメッセージ。
そうか。この子はこれからも笑顔を忘れてはいけないのか。
とてもお世話になった先生に対して、この言葉だけで気持ちが変わった訳ではない。
ただ、すでに怒ってばかりになっていたダメな母の私でも違和感を覚えた。
子どもを笑顔にさせるのは大人なんじゃないか、と。
全く同じフレーズを、会社勤めをしていた時に書かれたことがある。
私は、周囲から何を求められているかを基準に、笑顔も忘れないように仕事をしていた。
二年後に入社してきた後輩の一人が、そんな私を許せなかったのだろう、無視や意地悪を続け、私はかなり辛い時期も経験する。
何を求められているかを一番に考えて行動する私には、みんなからよく温かい声が掛かるので、何とか頑張れていた。
それに私は、我慢することは得意だった。
でもその後輩のあまりの態度に、悲しさや惨めさが押さえ込めず、笑顔になっていなかった日もあったのだと思う。
ある先輩男性からの年賀状に、笑顔を忘れずに、と添えられていた。
そうか。
まわりに助けてと言えないのなら、どんなに辛くても笑顔でいないといけないのか。
自分の感情がやっと湧き上がってきても、押さえ込まないといけないのか。
その時、そんなのおかしい、自分の感情は大事に大事にしてあげないといけない、と気づけはよかったのに、と思う。