No.70 長男のこと
昨日はずっと長男のことを考えていた。
少し敏感なところやこだわりがある、でも無頓着なところはもっと多い、気持ちを切り換えるのは苦手かもしれない、知能はかなり高い。
朝起きられない、人の話が入らない、自分の思いをうまく伝えられない、したくない事はしない …。
こう並べるとやっぱり発達障害のように見えるけれど、小学校の時、当時評判で順番待ちだった児童精神科医にそれをはっきり否定された。
お母さん、趣味を見つけなさい、と言われた。
コミュニケーションの取り方で下手だなぁと感じることはあったけれど、確かに相手の微妙な心の動きまでわかっていた。
過敏というより繊細とも思えた。
朝が苦手ならスポーツを続けないだろう。
その後、小中高と10年間も厳しいスポーツを続けたのだから。
大学生くらいからはネットで何でも調べ続け、根拠のある納得できることは行動に移して揺るがなかったけれど、これもこだわりというよりは確かな情報を信用しているだけ、ということだろう。
でも、小学校の時には先生が放っておいてくれず、できないことだけを指摘された。
人から全部褒められて安心したい私は、認めてあげるのがさらに難しくなっていったのだと思う。
児童精神科医の、お母さん趣味を見つけなさい、は発達障害ではなくお母さんが原因ですよ、ということ。
本当は私は長男のことを、優しくて穏やかで賢くて感情も発想も豊かで、ダイヤモンドの原石みたい、と思っていたのに。
なのに、たぶん自分の不安や自信のなさのせいで、怒り続けてしまった。