No.110 情緒的ネグレクト
父がいなくなって7週間。
なかなか立ち上がれないでいると、わるいことばかり追加されていく気がする。
私は普通の大人だろうかと、真剣に心配もした。
普通の大人じゃなくてもいいけど、それならそれで自分のことをわかっていたい。
身なりが整っていて挨拶もできると、普通にきちんとした人のように見える。
TPOといっても、入学式等に着る服、よそゆき、普段着、喪服位がわかっていればいいわけで。
挨拶といっても、こんにちは、暑いですね、ありがとうございます、大丈夫ですか?位が言えてニッコリしていれば、人から見れば普通の大人。おとなしい人。上品な人。
相手も本人もそれでいい。
でも、それが子育てとなると違ってくる。
身なりが整っていてニッコリ挨拶して、働き者で、家事がしっかりできても、共感する能力がなければ、子どもにとってはかなり厳しいことになる。
小さい子どもは、ぼんやりした自分の気持ちに共感してもらえないと、気持ちが確かなものにならない。
自分がいないような感じ。
自分の気持ちがよくわからない感じ。
この世界はなんて怖いんだろうと感じるだろうな。
でも仕方がないから、周りを見てなんとか合わせて生きていく。
とてもしんどい世界。
暴力や暴言がないから周りも子どもも気付かない、情緒的ネグレクト。
気付かないから助けてあげられないし、助けてとも言えない。
早い時期に気付いて母子を助けてくれる誰かがいればいいのに。
母子手帳を手渡して赤ちゃん訪問をする
保健師さんなら。きっと。
実は私はそう思っている。