自分の大事なものはあげない
アンカーのランです。
昨日の「お返し」で思い出した絵本があって、捜してみるとまだ家にありました。
引っ越して来たキツネがお隣りのタヌキにイチゴを持って挨拶に行くところから始まります。
そのお返しにタヌキが掘りたてのタケノコを届け、そのまたお返しをキツネが届け、お互いが次々と家の中の物をお返しだと言ってあげる。
とうとう子どもまであげてしまって、もう本人しか残っていないので、キツネ本人がタヌキの家に、そしてタヌキもキツネの家にもらわれる。
するとどうなるでしょうか。
家の中身がすっかり入れ替わったのです。
だから、子どもはお母さんの元に戻り、荷物も元通り。
そして、キツネとタヌキにとっては家が替わったのですから、引っ越したことになります。
最後は、引っ越しの挨拶のために、とイチゴを摘んでいるキツネ母子とタヌキ母子が描かれていました。
この絵本を読んであげたあの頃、子どもたちはどんな感想をもったのかな。
自分の子どもまであげてしまう、っていう所はどんな表情で見ていたのでしょう。
リズムがあって絵も可愛いので、きっと楽しめたと思いますが。
それにしても、自分の大事な物まで人にあげたらいけないですよね。
そこは長い年月をかけて、ようやく染み渡ってきた感じもします。