そうそう、まぁ済んだこと
人の悪口を言うのは良くないこと。
これは私の人生をさらにしんどくさせた規範の一つだと思う。
もともと自分の思いなんて薄いのに、嫌だな、嫌いだな、と思っても言ってはいけなかった。
人の悪口を言うのは良くない、と誰かに教えられたのを、そのまましっかり守ったのだろう。
母に言われたのか別の人だったのかは覚えていない。
本当は嫌なことがたくさんあっただろうな。
苦手な人もたくさんいただろうな。
それなのに頑なにこの規範を守って、しかもそれでかえって人に好かれなかった気がしている。
実は正直に悪口も言う方が人に好かれるんじゃないか、と思う。
自分の気持ちは大事にして、正直に言う方がいいです。
まずはそうして、だんだんと、心の中で思っているだけの方がよいこととの区別をしていきましょう。
子どもの頃、こんなふうに誰かが教えてくれたらよかったのに。
人の悪口を言わずに自分を振り返るばかりだったことが、全てを悪い結果にしたわけではない、と思うけれど。
父なら、そうそう、まぁ済んだこと、と言うだろうな。