生きているだけでいい。   大丈夫。

大好きだった父との時間をこれからもっと取り戻すはずだったのに、突然訪れた別れ。いつか、私の人生もなんとかなったよ、と空に向かって乾杯したい。その日まで続けたいブログです。

にゃにゃにゃにゃーん

f:id:kannpai:20200908173417j:plain片付けを進めたい。
今度は子どものおもちゃと本と服。


子どもの物は、何年にも渡って何度も厳選して残してきた。


これはかなりしんどい作業だった。


後悔してばかりだった子育てにまた向き合うことになったので。



おもちゃは2ケース。

昨日、久々にその蓋を開けてビックリ。

目を疑った。


絶対捨てたと思い込んでいた目覚まし時計が、ちょこんと入っている。


自分の物なんてあまり持たない夫が、結婚前から持っていた物。


夫にいじわるをするために、これ捨てるよ、とよく言ったものだった。



捨てんといてよ。
僕の物そんなないねんから。


悔しいことがある度に、悲しいことがある度に、夫の適当な行動に腹を立て、八つ当たりし、捨てるよ、と。


そしていつの間にか、本当に捨てたと思っていた。


それを悔やんで、何度かネットで、中古品でも出ていないか調べたこともあったんだった。


それがこんな所に。


結局私は捨てることができなかったんだな。

おそらく15年は使っていないと思う。


動くのか。

怖いなぁ。


にゃにゃにゃにゃーん、って言うねんで。


長男が、あ、それで母さん、時々○○(うちの猫)に言うててんな。
にゃにゃにゃにゃーんって。


そういえば言ってた。
ほとんど無意識に。


長男は、動かなかった場合の私のショックをちょっと気にしている感じで、電池入れてみていい?と聞く。


1分後に設定したで。



にゃにゃにゃにゃーん。


記憶していたより大きな音声。
これだった。これだった。


ベートーベンの名曲。
交響曲第5番ハ短調「運命」。
ジャジャジャジャーン。
それと同じ音階。


今まで何回も何回も、数えきれない程心の中で響いていた。


にゃにゃにゃにゃーん。

また聴けてとても嬉しい。