生きているだけでいい。   大丈夫。

大好きだった父との時間をこれからもっと取り戻すはずだったのに、突然訪れた別れ。いつか、私の人生もなんとかなったよ、と空に向かって乾杯したい。その日まで続けたいブログです。

行きたくない行きたくない

f:id:kannpai:20200910193534j:plain職場で早い目のお昼を取り、外勤に出ようとしていると、いつも一緒に食べる人がやって来た。


今日もこの人としゃべって午後からの仕事のためにエネルギーを補充したいのに。


覗いたことはないけれど、いつもお弁当前に、ちょっと世話しとかなあかんねん、と何かスマホのゲーム。


そして食べたあとは、阿弥陀如来像とかどこかのお寺の話を次々にしてくれる。


話題を探さなくてもいいので助かるし、何より話が面白い。


周りに気配りもしながら、自分の思いも気楽に出して自然体なので、きっと誰もが話しやすいんだろうな。


私より少し年下位だと思うので、メルヘンチックすぎるかな、とも見える服装だけど、似合っているので、いつも褒めてしまう。



じゃあ行って来ます。


続けて小さな声で言ってしまった。


行きたくない。行きたくない。行きたくない。


半年前の私なら絶対に言えなかった。


私が少し変わったから?
その人が言わせてくれてる?


にっこり笑って、やっぱり返してくれた。

もめたくない、もめたくない、みたいやね。和牛の。


私はもちろん知らなかった。
和牛という人の漫才のセリフらしい。


なんだか私はとても損をしている気がする。