色々あんねん
この間、次男が夜帰って来て、しんどそうな人おって声掛けた、と言っていた。
交差点の近くにある植え込みの前だろう。
確かに座れそうな所がある。石造りの。
そこにだらんと前にうなだれた格好の若い男性がいて、ヤバいと思ったので、背中をたたいた。
大丈夫っすか。
次男、何回声を掛けたのだろう。
色々あんねん…。
その人はそう言った。
大丈夫とわかればそれでいいと思うのだけど、就活で多くの初対面の人と話し、先輩の話を聴き、馴れがあったのだろうか。
友だちの様々な辛さを知り、思うことがあったのだろうか。
次男はその場を離れず、結局少しの間話をしたらしい。
その人は1つ年上で、今社会人1年目。
名刺までもらって来た。
そこには名の知れた社名が。
次男はまだまだこれからだけど、いつか誰かの支えになれたりするのかな。
誰かに支えてもらって、助けてもらって、生きていってほしい。
今は見えないかもしれないけれど、助けてくれる人はきっとどこかにいるから。
若い人たちに心からそう言いたいと思う。
もちろん、若くない人にも、そう思う。
自分にも、早く助けてあげる側になりたいね、と諦めきれずに言っている。