このお店が美味しい、何が人気、自分は特にこれが好き。
私の人生にはあまりなかったなと思う。
どうしてだろう。
だってまず、食べ物は美味しい物。
残さずに食べる物。
決して批判してるとか、不満だとかではなくて、私の人生にはあまり馴染みがなかったので、実感できないというか。
そもそも味に鈍感なのかもしれない。
これがとても美味しい、私はこれがとても好き。
食べてみて。
人生の幸せでこれはかなり大きいんじゃないかな。
多くの人と関わってきて、人と話さなければならない場面は多くあって、あれが美味しい、私は好きです、と私も話した。
でも、そんなに思ってはいなかった。
今、安心できる家族といて、美味しい美味しいと食べる姿を見て、一緒に食べると本当に美味しいけれど、その思いは続かない。
美味しい、と言う家族の顔を見られるから美味しいだけのような。
食べてみて、と誰かに心から勧めたいものが思い浮かばないのが残念。
忘れているだけだろうか。
美味しいから食べてみて。
楽しいからやってみて。
きれいだから見てみて。
まず心から自分でそう感じないと始まらないなぁ。
大丈夫。感受性はあると思う。
映画を観ると泣くし、人に優しくされると後で泣くんだから。
