電車に乗って海を見てきた
家族で電車に乗ってかなり遠くまで来た。
一泊したかったけれど、犬も一緒に泊まれる所が急には見つからず、日帰りに。
ゆっくり出発してお昼用の駅弁を買う。
夫が、張り切って駅弁を選び、平日と全く同じサンドイッチとコーヒーをコンビニで買った私を見て、またコーヒーも買いに行った。
車窓の景色はすぐに建物より自然が多くなり、刈り入れ前の稲穂が目に入ってくる。
へぇー。結構自然に近い所に住んでるんだ。
夫は子どもたちと楽しそうによく喋り、私がカーテン閉めて、と言うと、閉めては開け、また頼むと、閉めては開け、景色を見て、気づくと寝ていた。
ほたえて今度は寝てるね。
すると、長男が、ほたえてって?
そんな馴染み深い言葉、うまく説明できない。
2時間と少しで海の近くに。
意外と近いんだな。
リフトに乗り、素晴らしい景色を見て、アーチェリーをして、レンタサイクルを借り、ボートにも乗った。
まだツクツクボウシが鳴いてくれていた。
帰りの電車を途中下車して、海の幸が美味しいお店で早い夕食。
お刺身、天ぷら、焼き魚、なぜか名物らしいカレーライスに、次男は他人丼まで追加。
へぇー。サワラのお刺身とか美味しいって言うようになったんだなぁ。
まだ少し明るい空を見ながら、帰りの特急に乗った。
明日もラーメン付きならどこかにつきあってくれるかな。
こうしてみんなでいる間に早く何か見つけないと。
心を向けられるものを。
駅からいつもは通らない道を歩いていると、昔ながらの銭湯があった。
長男が、あ、ここサウナあるって書いてる、オレ寄って帰るわ、と言うと、少し迷って弟も入って行く。
最近の二人の会話から、たぶん美容のためなんじゃないかと思う。
若い人って、どうしてこんなに次々と心を向けられるものが見つかるんだろう。