No.290 ロウソクの灯
アンカーのランです。
冬至まで18日ともなると、やはり日暮れは早いですね。
先週でも、もう帰りは暗かったです。
それでも家に帰れる心地良さを感じながら、ボーッと歩いていた日でした。
前を歩いている二人が、同じような大きなダンボール箱を提げているのが、目に入りました。
シーリング、の文字が見えます。
最初は友達同士かなと思ったのです。
下宿住まいの学生さんが、一緒に照明器具を買いに行ったのかな。
もうすぐ新しい年だしね。
壁を拭くより、片付けを頑張るより、一発で新しい空間になりそうです。
重そうだけど、きっといい買い物ができたんやね。
勝手に色々と想像を膨らませていました。
ところが、一人が隣りのもう一人に笑顔を向けて何かを話すのが見えた時、あ、ご夫婦なんだな、と。
年齢も私より少し若いくらいかな。
黒っぽい上下って若く見えるんだなぁと思ったり。
一度に2つも壊れないだろうし、仲が良いから部屋の照明替えようかなんて話し合ったりするんだな、と思ったりします。
なんだか、二人でクリスマスケーキを買って帰っているような温かい雰囲気でした。
翌日だったかの私の誕生日に、帰りの早い次男が代表してケーキを買って来てくれていました。
去年はこんなのもらったかな。
自分のことは忘れます。
別に家族の犠牲になんて全然なっていなくて、元々自分への思いが弱いのでしょうね。
○○ちゃんHappy Birthday、のプレートもとっても嬉しかったですが、やっぱりロウソクの灯はいいです。
せっかちな夫に急かされても、すぐに消さなければよかった。
とても暖かくて幸せな色。
一瞬で消えたロウソクの灯でしたが、うぁ嬉しいーと感激しながらも、しっかり写真は撮っていました。
かなり思い出深い写真になるはずです。
早くケーキが食べたい夫に急かされても負けずに撮ってよかったです。