生きているだけでいい。   大丈夫。

大好きだった父との時間をこれからもっと取り戻すはずだったのに、突然訪れた別れ。いつか、私の人生もなんとかなったよ、と空に向かって乾杯したい。その日まで続けたいブログです。

1回目で299グラム

f:id:kannpai:20210115145258j:plainアンカーのランです。


少し前ですが、デパ地下で量り売りのサラダを買った時でした。


だいたいそういうのは、グラムが前後してもよろしいですか?と聞かれます。


そんな。ピッタリなんてあり得ないよ、いいに決まってる、と思いながら、はい、と答えます。


この頃は忘れなければ、だいたいでいいですよ、と初めに言いますが。


店員さんが手早く容器に入れて量り、少し減らしたり足したりしてまた量り。


狭いコーナーだけど後ろを別の店員さんが通るし、大変だな、と思ってぼんやり見ています。


最初に適当に入れて量り、2回くらいの調整で、〇〇グラムですがよろしいですか?と聞かれることが多いです。


その日は300グラムをお願いして、いつものようにぼーっと見ていました。


最初に量った時、299グラムと表示されました。


プチトマトでも小さなブロッコリーでも生ハムでも、どれでもあと一つは無理です。


これ以上ピッタリはないでしょう。


店員さんは確か、よろしいですね、と言われました。とても満足そうに。


私が疲れ切っていなければすぐに事の大きさに気づいて、すごいですね、と言ったのに。


私はいつものように、はい、と答えたのです。


別の方でしたが、300グラムを頼んで2回目に301グラムだったことはありました。それでも私なら到底無理。


あの時の、1回目で299グラムは、やっぱりすごかったなぁと今でも思います。


あの店員さんなら、1回目300グラムピッタリの経験もあるかも。


数字って、時には文句なしの強い味方になってくれますよね。


運もあるけど、努力をしっかり見てくれていた、そんな公正な眼差しを感じます。