1回目で299グラム
アンカーのランです。
少し前ですが、デパ地下で量り売りのサラダを買った時でした。
だいたいそういうのは、グラムが前後してもよろしいですか?と聞かれます。
そんな。ピッタリなんてあり得ないよ、いいに決まってる、と思いながら、はい、と答えます。
この頃は忘れなければ、だいたいでいいですよ、と初めに言いますが。
店員さんが手早く容器に入れて量り、少し減らしたり足したりしてまた量り。
狭いコーナーだけど後ろを別の店員さんが通るし、大変だな、と思ってぼんやり見ています。
最初に適当に入れて量り、2回くらいの調整で、〇〇グラムですがよろしいですか?と聞かれることが多いです。
その日は300グラムをお願いして、いつものようにぼーっと見ていました。
最初に量った時、299グラムと表示されました。
プチトマトでも小さなブロッコリーでも生ハムでも、どれでもあと一つは無理です。
これ以上ピッタリはないでしょう。
店員さんは確か、よろしいですね、と言われました。とても満足そうに。
私が疲れ切っていなければすぐに事の大きさに気づいて、すごいですね、と言ったのに。
私はいつものように、はい、と答えたのです。
別の方でしたが、300グラムを頼んで2回目に301グラムだったことはありました。それでも私なら到底無理。
あの時の、1回目で299グラムは、やっぱりすごかったなぁと今でも思います。
あの店員さんなら、1回目300グラムピッタリの経験もあるかも。
数字って、時には文句なしの強い味方になってくれますよね。
運もあるけど、努力をしっかり見てくれていた、そんな公正な眼差しを感じます。