優しい黒板
アンカーのランです。
あふれた情報の中から必要なものを選ぶのは本当に疲れます。
ネットのない世の中で生きていた年月の方が長いですが、こんな時代になって得をしたのか損をしたのかどちらでしょう。
自分の生きている世界が全てじゃないと気づくのには、ネットは最強でした。
というか、ネットがなければ気づかずに一生を終えただろうと思います。
本や新聞や会える人の話では追いつかないのです。
色々な世界を知ることができたし、多くのことをすぐに調べられたし、とても得をしました。
何よりも、子どもが自分で情報を得てくれる、というのは親としてとても助かります。
でもネットの情報は、自分にとっては要らないものが多すぎるし、大きな負担がかかっている時の脳では選び損ねたり、知らない方が良かったと思うこともあったり。
なので少しは損かな。
子どもが小学生の頃、教室の黒板のある一面は黒板だけだったらいいのに、と感じていました。
黒板のまわりには時間割や給食当番表、子どもたちの似顔絵があったり、黒板の端の方にも約束事や連絡事項などなど、とても明るくて賑やかです。
その中で黒板の今重要な所を見る、というのはすごいな。
これから必要な能力なんだろうな。
でも、見られない子もいるだろうな、と思っていました。
私は子どもの頃は苦手ではなかったと思うのですが、今はもうネットの話に限らず疲れてダメです。
ごちゃごちゃーっとした中から大切な物を探すよりも、先に不要なものをできるだけ省いてスッキリさせてから、大切な物と向き合わないと。
やっぱり片付け。物を減らす。
しなくちゃいけない、と思い込んでいることもできるだけ減らしたいです。
スッキリした優しい黒板。
子どもたちはこの情報社会で無事に暮らしていってほしいですが、まずはそんな優しい黒板で自信をつけてほしいな、と思います。