生きているだけでいい。   大丈夫。

大好きだった父との時間をこれからもっと取り戻すはずだったのに、突然訪れた別れ。いつか、私の人生もなんとかなったよ、と空に向かって乾杯したい。その日まで続けたいブログです。

ボクはモヤシで十分だ

f:id:kannpai:20210620183958j:plainアンカーのランです。


弱虫ペダル」のアニメ1巡目を観終わったので、マンガをゆっくり楽しんでいました。


作者の渡辺航さんの想いが込もった選び抜かれたセリフ。とてもいいです。


アニメだと覚えていられなかったり、何文字か聞き取れなかったりしますが、マンガだと安心。



鬼滅の刃」でマンガという文化の深さを初めて知り感動した50代のおばさんが、今度は「弱虫ペダル」にはまりました。

その魅力を、セリフを中心に少しお伝えしたいと思います。


作者は渡辺航さん。
今日は第1巻より引用させて頂いています。
なので以下、ネタバレ多くあります。





高校入学後、アニメ研究部の部員を集めるためにチラシを貼った坂道くんを、体育教師が見つけた場面。


もうその直後に読者の中に坂道くんの応援団ができたはず。
私ももちろん即入団でした。


坂道くんの説明を尊重して聞こうしない威圧的な体育教師。暴力と言いたい放題。チラシも破る。


「男なら足で集めろ!!」

「覇気が足りんぞ覇気が!!
友達は声かけて作るもんだ!!」

「そんなんじゃいつまでたっても
そんなモヤシのままだぞ!!」



そこで坂道くんの心の叫びがこれです。


「キライだ
運動できるヤツはキライだ」

「モヤシじゃいけないのか
ボクはモヤシで十分だ

覇気がなくて悪いのか
ボクは最初から声が小さいんだ

運動できないヤツをバカにして

大きい声で威圧して力でねじふせて

いつだって自分が正しいと思いこんでる!!

バカにするな
バカにするな

バカにするな!!」



もうほんとに胸が熱くなりました。
共感でしょうか。何でしょうか。


その前に、自転車に乗った坂道くんが柔道部のランニングの勢いに驚く場面もあります。


「あーびっくりした」

「運動部は乱暴だよなー…

声大きいんだよー
びっくりするんだよ…

あーまだドキドキする…

運動部にだけは誘われても入らないと思う」



ガンバれ。誘われても断って。
そのままでいいよ。好きなことしてね。


わが子には思えたでしょうか。


男の子だからたくましくなってほしいな、スポーツしてほしいな。
そんなバカな母じゃなかった?
思い出したくないです。


読みながらずっと、自分の子育ての後悔をダメ押しされるわけです。


でももう今となってはそんなこと忘れかけていて、自分も一緒に成長しているんじゃないかと勘違いするほど。


そんな清々しい物語です。