おまえが一番文句言え!!
アンカーのランです。
今日は夏至。
これ以上日が短くならない、私の一番好きな冬至まで、あと半年あります。
スタートの日まであと半年もゆっくりできる、と思えばいいのです。
「鬼滅の刃」でマンガという文化の深さを初めて知り感動した50代のおばさんが、今度は「弱虫ペダル」にはまりました。
その魅力を、セリフを中心に今日も少しお伝えしたいと思います。
作者は渡辺航さん。
今回は第2巻より引用させて頂いています。
なので以下、ネタバレ多くあります。
大阪から千葉に引っ越して来た鳴子くん。真っ赤なスポーツバイクで秋葉原を訪れ、弟のためにガンプラを探します。そこで坂道くんと。
同じ高校の自転車競技部に入る二人の出会いの場面です。
自転車をこよなく愛する鳴子くんは、大阪弁で坂道くんのママチャリを褒めるのです。
「にじみでてくんねん」
「相棒感いうやつや」
「こいつ手放すこと考えたことないやろ
おまえ」
そして、ヤクザ風の人が投げ捨てた煙草の吸い殻が、坂道くんのママチャリに当たった時、激しく怒る鳴子くんなのですが、坂道くんにも言います。
「おまえもおまえや」
「大事にしとるモンよごされて
『いいから』って何や」
「よくないやろ
おまえが一番文句言え!!」
ヤクザさん相手に怒りをあらわにする鳴子くん。
自由に自分の頭で考え、葛藤し、どんどん自分を確かなものにしてきた、そんな少年の真っすぐな表現です。
自由に、というところがポイント。
大人が余計なことをしなければ、子どもは必要な悩みと葛藤に心を使い、自信をつけながら成長するんですよ。
私にはそう聞こえる物語…。