アンカーのランです。
今朝、もう一生を終えたセミを見つけました。マンションを出てすぐ目の前でした。
鳴く時間はあんまりなかったんじゃないかな…
近くの植え込みの中にそっと置くと、停まっていたタクシーの運転手さんと目が合いました。
お気に入りの歌を歌って気持ちよく別の世界に行ったのかな、と今は思えてきます。
「鬼滅の刃」でマンガという文化の深さを初めて知り感動した50代のおばさんが、今度は「弱虫ペダル」にはまりました。
その魅力を、セリフを中心に今日もお伝えします。
今回は第9巻より引用させて頂いています。
なので以下ネタバレ多くあります。
今泉くんは中学最後の大会で京都伏見高校の御堂筋くんに負けて準優勝でした。
卑怯とも言える手を使われたりもしましたが。
オレはこの日のために回してきた
死ぬほど練習してきた
あの大会の3つの峠で5分差をつけられた屈辱の大会の
借りを返すために
…
インターハイの開会式で、事もあろうにその御堂筋くんが今泉くんをまた侮辱、毒舌が止まりません。
(それに怒った鳴子くん)
おんどりゃ
エエかげんにせんかい!!
今泉はそんなヘボちゃうで!!
自転車乗りやったらな…
…
(総北高校のライバル校、昨年の優勝校の主将、福富さん)
自転車乗りなら勝負は道の上でしろ!!
(御堂筋くん)
あー ほやな うん
了解了解
ほな 道の上でぇ
実は、福富さんの、自転車乗りなら勝負は道の上でしろ、には深い意味があります。
一年前のインターハイ、2日目のゴールを獲るため先頭争いをしていたのが、その福富さんと、総北の金城先輩でした。
ゴール2km前、自信が確信へと変わった福富さんのシフトチェンジミスの隙に、諦めていなかった金城先輩が前に出るのです。
そして、やってはいけないこと、福富さんが金城先輩のジャージを引っぱって落車させたのでした。
田所先輩は殴りかかり怒りをあらわにしますが、金城先輩は、
もういい田所
これ以上やってもリザルトは変わらない
大けがをするも、3日目のレースに出場すると言う金城先輩。そこでこのセリフです。
ロードレースの全ての勝敗は
道の上で決まる
…
踏み出した一歩は小さくとも必ず積み重なる
たとえ今回勝ちがなくても
…
それが一年後であっても
オレは総北を優勝させるつもりだ!!
あれから一年。
開会式で壇上にいる福富さんと、それを見つめる金城先輩の目が合う。
1年生御堂筋くんには勝つこと以外これからも見えないのでしょうか。
小さな胸を痛めてきたことは知っています。
だから応援しているのだけど。