マドレーヌを紅茶に浸した時にその香りで幼少時代を思い出した人
アンカーのランです。
週末は欠かさずに彼女の家に行っていた長男ですが、先週は行かずにうちにいました。
今日、休みの日に珍しく早くから起きて出かけるというので、よかった、何もなかったんだと思いましたが、lineを見ると、友だちと、って書いてある。
彼女となら友だちって書くかな。
まあいいです。もし今日帰って来ても余計なことを言わないようにしよう。
昨日の買い物でアロマオイルに興味をもって、100パーセント天然成分のエッセンシャルオイルというのに魅かれて、今朝から「アロマディフューザー」というのをいろいろと調べていました。
店先で何度も見かけていたのに、欲しいと思ったことは一度もなかったです。
こんなもの、ふん、とひがんでいたような気がします。
それが似合うような部屋じゃないし、だいたいそんな甘いもの私には。
ネットで見ているうちに、1年半も会えていない彼女にあげたくなりました。
長男と同じく社会人3年目。外勤も多いらしいし、頑張り屋さんだし、大丈夫かな…
でも、要らない物もらっても困るよね、持ってるかもしれないし…
そして続けて見ていて、五感のうち、嗅いの記憶が一番残るからというので、なかなかのビジネスになっていることを知りました。
視覚、味覚、聴覚、触覚、嗅覚のうち、嗅覚が一番原始的、本能的なのだと。
私は聴覚がそうだと勘違いしていました。
動物は匂いで危険を察知しないといけなかったし、食べ物を得るためにも嗅覚はとても大事だったんですね。今でもそうだけど。
思考や理性を司る大脳新皮質は、進化の過程で発達した脳。
嗅覚からの情報は、そこではなくもっと古い脳、大脳辺縁系に直接伝わるらしいです。
なので内分泌ホルモン系にも作用します。
思考や理性といったフィルターを通さずに直接、記憶や情動を担当している脳に伝わるのですね。考えたらすごいです。
確かにほんのたまに、この匂いだいぶん前に嗅いだことある、と感じることはあります。
でもそれとセットになった感情の方が薄い気がするのは、あまり頭脳が良くないということでしょうか。
もっと見ていると、面白い記事がありました。
特定の匂いがそれに結び付く記憶や感情を呼び起こす現象は、ブルースト効果と名前がつけらているそうです。
フランスの作家マルセル・ブルーストの小説「失われた時を求めて」の中で、主人公がマドレーヌを紅茶に浸した時にその香りから幼少時代を思い出す描写があり、それが元になっているのだとか。
幸せな思い出と結びつく匂い、香り。遭遇したいです。