アンカーのランです。
外勤の予定を少し変えて職場に戻った時でした。
たまたまだと思うのですが、私の席に人がいて盛々仕事をしていました。
お喋りも盛んで。
とても楽しい空気が流れています。
あっちにもこっちにも気安く言葉を放って和ませてくれているようです。
自分が座っている時のただ真面目に黙々と仕事をしている姿を思い浮かべて、この歳なりの役割を持たないといけないな、と感じました。
かと言って次々と冗談を飛ばしたり気の利いたことを言ったりはできないので、自分なりにできることを探せばいいと思います。
歳を取ると辛いですね。
本当は助けてほしいくらいなのに、もうそんな立場ではありません。
どう思われてもいい、と思っているとだんだん楽にしゃべれるようになって、しゃべると頭が回り、頭が回るとマシな言葉が出てくるようになる。
そんな自分に気を良くしてまたしゃべる。
どう思われているかなんて全然気にしていない態度でいると、相手も楽なのでさらに好循環になっていく。
外勤先では意外とできている気がします。
注目されず「楽」で、時々しか会わず「先入観なし」だから、違う自分を出しやすかったのです。
後輩のためにも、楽にしゃべることは必要です。
黙って観察しているだけでは、何をしてあげられるか、どんな声掛けができるか、よくわからないからです。
年配の役割を果たせないのです。
7ヶ月間ほど一緒に仕事をした人と今日お別れでした。
頑張り屋さんだなとずっと思っていました。
しんどくないかなと心配な日もありました。
自分をもっている信頼できる人でした。
いいお母さんでした。
それなのに、そう思っていたことを伝えられたのは、最後に渡したお礼の品に添えたメッセージでだけ。しかも思っていたことのほんの一部です。
思っていることは常々伝えておきたい。
もしかしたらその一言で楽になる人がいるかもしれないので。